日本ウミガメ協議会

-Sea Turtle Association of Japan-

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更新日 2017-04-25 | 作成日 2009-04-02

調整

●測定方法や標識の統一

Nonius1.JPGウミガメ専用ノギス 協議会が発足する前、ウミガメのサイズを計測する方法が各地でバラバラでした。 それでは、地域間の比較など科学的な調査は出来ません。そこで、測定部位を統一し、測定器具もノギスを使用して計測することにしました。また、標識番号も統一されておらず、再捕されたときの装着者を探し出すのに苦労していました。そこで、全国の標識を統一し、通し番号をつけて、混乱を招かないようにしました。なお、ウミガメ専用ノギスや標識および装着器具は、協議会で販売しています。また、貸し出すことも可能です。

●全国の産卵回数のまとめ


Nesting_loggerhead2005.gif2005年度の産卵回数結果 日本の産卵の現況を評価するには、出来るだけ日本全体の多くの産卵情報を集積し、解析する必要があります。また、それを長期に渡って実行しなくてはなりません。南日本の砂浜では、様々な方が毎晩、あるいは毎朝、上がってくるウミガメの数を数えています。その一つ一つのデータはとても貴重なものです。協議会は、それら貴重なデータを提供していただき、南日本全体のウミガメの産卵回数の変動を追跡しています。なお、このデータの公表権はそれぞれ調査された個人、グループに属しますので、数字をホームページで公表することは控えています。尚、2004年には南日本の274ヶ所の砂浜でアカウミガメの上陸が9758回、産卵が4991回記録されました。

●全国の死体漂着のまとめ


STloggerhead2005.gif2005年度の死体漂着結果 ウミガメの減少する理由を探るためには、全国の海岸に打ちあがるウミガメの死体を調べ、その死因を調べることが大切です。また、死体を調べることによって、分布や移動などウミガメの生態の一端も知ることができます。日本ウミガメ協議会では、全国のウミガメの死体の情報を集積し、これらの研究に役立てています。最近では、カメラ付きの携帯電話の普及で、漁師さんやサーファー、そして釣り人など、海に多く行かれる方々から、正確なデータがたくさん集まるようになってきました。

●標識放流調査のまとめ

全国では多くのウミガメに標識が装着され、海に放流されています。また、標識の付いたウミガメが再度発見されています。このような、移動に関するデータは貴重ですが、断片的な形で得られることが多く、よほどのことがない限り論文や報告書にならずに、消えていってしまいます。日本ウミガメ協議会では、そのようなデータを集積し、保存しています。

●研究の調整・支援

ウミガメの研究を始める時には、普通の生物ではあまり生じることのない問題を考えなければなりません。例えば、産卵に関する研究を志す場合は、どこかの産卵場で研究を開始するわけですが、そこには古くからウミガメを見続けている土地の人々がいるわけです。その中に入って研究を開始するには、その研究テーマについて、その土地の方がたに納得いただき、かつ、保護への貢献や活動費の負担などなんらかのメリットが必要となります。
また、ウミガメという頻繁に見られるわけではない動物を扱おうとすると、日本ウミガメ協議会のネットワークを利用して、広く情報を集めたほうが有利な場合も多々あります。
以上のような、研究者と地元との調整や、研究の支援を行っています。

●海外との共同研究とその調整


mexico_baja.JPGメキシコバハのウミガメ研究者達 ウミガメは海洋を広く回遊するため、国際的な研究も重要です。その際、より効果的に研究成果を上げるため、海外の研究者を紹介したり、ネットワークを形成したりする活動も行っています。現在、アカウミガメでは、メキシコ、ハワイなどの研究者と密接な連絡をとりながら、研究が進められています。

●徳島県におけるボランティアによる産卵調査とその調整


tokushima041030.JPG報告会の様子 徳島県といえば日本では最も古くからウミガメの調査が行われ、ウミガメの産卵地として有名なところです。ところが、徳島県も最近自然破壊が進み、ウミガメの産卵も随分減ってきました。そこで、徳島県は県内からボランティアを募り、ウミガメの産卵状況の一斉調査を開始しました。ボランティアは各自担当の砂浜を決めて、年に2回開催される報告会で、その状況を楽しく報告しあいます。その結果、徳島県の海岸の現状が浮かび上がってくるとともに、人々の自然に関する関心も高まりつつあります。日本ウミガメ協議会はこの事業の取りまとめを徳島県から委託され実施しています。