日本ウミガメ協議会 事務局だより2009

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12月14日 ラグーンから放流されたウミガメたちの最新情報です!

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この夏、淡路島周辺で捕獲され、安全な神戸空港のラグーンで保護されていた望ちゃん、藤ちゃん、そして、義足を付ける悠ちゃんのためにさまざまなデータを提供してくれた照ちゃんは、12月5日に和歌山県友が島の南に放流しました。一時、大阪湾にまで戻ってくる望のようなカメもいましたが、14日のアメリカのNOAA(国立海洋大気局)からの情報によりますと、全個体が太平洋に出たようです。これで我々も一安心です。
赤=藤  緑=照  青=望

12月10~12日 エコプロダクツ2009に出店しました!

2009エコプロ02.JPG2009エコプロ01.JPG東京ビックサイトでおこなわれた日本最大級の環境イベント「エコプロダクツ2009」にブース出店してきました。当会の出店は今年で3年目となります。今回もウミガメの生態の不思議や当会の活動を紹介しました。ブースには多くの企業の方、学生、家族連れなどが来店していただき、いろいろなお話とウミガメの紹介をすることができました。またブースに、当会も監修に入っているNHKの連続テレビ小説「ウェルかめ」のポスターも掲示していたところ、多くの方が「あっウェルかめだ!」と振り向いていただき、お話するきっかけとなりました。このようなイベントやテレビなどを通じて、これからも、少しずつでもウミガメや海の事に興味を持っていただき、何かを考えるきっかけになればと思いました。(水野)

12月10日 ラグーンから放流されたウミガメたちの情報が届きました!

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12月5日に、神戸空港ラグーンで保護していた3匹のアカウミガメがアルゴスを付けて放流され、その後の移動状況(12月10日現在のデータ)が届きました。71920は「藤」でまだ大阪湾に留まっています。71922は「望」で高知県に、71923は「照」で大きく移動しています。藤が無事に外洋に出ることを願っています。

11月19日 韓国でのシンポジウムに招かれ講演してきました!

Drs. Moon Owens Matsuzawa.JPGウミガメ保護キャンペーン中のプサン水族館前にて、文、Owens両博士とDrs. Owens & Moon.JPG講演に聞き入る招待講演者のDavid Owens博士(左)と今回のホスト鯨類研究 所所長の文大淵博士(中央)11月19日、韓国プサン市において国立水産研究開発研究所が主催する「絶滅危惧動物・ウミガメに関する国際シンポジウム」が開かれ、日本における状況について講演してきました。韓国では、済州島で希に産卵が見つかる程度で、ウミガメへの関心はそれほど高くはありませんが、古くから混獲されたウミガメを放したり、死んだウミガメを弔ったりするなど、日本と同様かそれ以上にウミガメを愛し敬う文化があります。近年、様々な脅威により世界的に絶滅の危険性が増しているとの認識から、韓国も、昨年から国をあげて調査研究・保全に乗り出しました。今回のシンポジウムは、ウミガメ保全のための国際協力推進に向けた足がかりとの位置づけで、私の他に米国から生理学の権威として知られるDavid Owens博士が招かれました。地元韓国の研究者からも、済州島での産卵や、周辺での衛星追跡、死亡漂着などについて発表がありました。日本に来遊するウミガメの中には、韓国沿岸へ回遊するものの少なくなく、効果的な保全研究に両国の連携は欠かせません。今後、二国間で定期的な情報交換の場を設けることで合意してきました。対馬海峡と日本海に要注目です。(松沢)

11月2日&6日 イルカさんのチャリティライブ「未来につづく地球のいのち」に出店しました!

大阪.jpg東京.JPGIUCNの親善大使をされているイルカさんにお声をかけていただき、チャリティコンサート会場でブース出店して活動のアピールをさせていただきました。今回はイルカさん、大黒摩季さん、Kさん、一青窈さん、南こうせつさんによっておこなわれた住友生命主催の環境の事を考えるコンサートです。大阪城ホール(11月2日)には6千人を超える来場者があり、多くの来場者にウミガメの現状や当会の活動についてお話しました。コンサート終盤には、イルカさん&南こうせつさんと一緒に当会のウミガメスタッフ、ジュゴンスタッフもステージに上がり、紹介を受けた後に一緒に歌わせていただきました。このイベントで、少しでも多くの方が環境の事を考えるきっかけになればと思います。東京(11月6日)では、武道館の正面入り口横での出展となり、寒い中、8名のボランティアと共に協議会の活動をアピールしてきました。イルカさんのご厚意から、約6千人の観客の見守るアンコール・ステージ上で紹介していただいたおかげで、終了後には、より多くの方々の関心を得られたと実感できました。広く多くの方々へ”ウミガメ保護への扉”を開いた有意義な出展となりました。(水野・山本)

10月27日 神戸東ロータリークラブむつみ会より寄付金をいただきました!

むつみ会のメンバー.jpg10月27日、神戸市のロータリークラブのメンバーのご婦人方で構成される「神戸東ロータリークラブむつみ会」より、我々の活動資金に使ってくださいと、寄付をいただきました。悠ちゃんプロジェクトを始め、様々な調査・保護活動に使わせていただきます。ありがとうございました。(亀崎)

10月25日 室戸くろしお祭りに出展してきました!

DSC_0662.JPG10月25日、高知県室戸市の室戸くろしお祭りに出展してきました。この祭りは親子を対象として、室戸の自然や青少年の家を活用することを目的としています。当会も室戸市内でウミガメの調査活動をしているため、毎年参加しています。今年はスーパーや海洋高校など11のブースがあり、それぞれ個性的なモノを売っていました。当会はウミガメストラップ、Tシャツ、手ぬぐい等を販売しました。また当会から連れていった淡水ガメ&リクガメが子供たちに人気で、興味深そうにカメを見ていってくれました。カメを見ていった子供達が少しでもカメに興味をもってもらえればと思いました。また、高知県内のいろいろな所から訪れた人と話ができ、地元の人達との交流もできていい体験となりました。(水野大将)

10月22日 2009年度2回目の協議会ゼミを開催しました!

PA230001.JPG10月22日に協議会ゼミを開催しました。協議会ゼミは、日本ウミガメ協議会が関わる研究や調査を行っている方に発表してもらい、その結果得られた情報や進行状況などを関係者間で共有することを目的として行っています。今回のゼミは、19題もの発表がありました。ゲストとして長岡実業技師の多胡さんと京都府保険環境研究所の多田さんをお招きし、タイマイやカメ類の重金属についての興味深いお話をしていただきました。今回のゼミでも多くの議論や意見交換が交わされ、終了時間を予定から1時間ほど過ぎてしまいました。ゼミ終了後の懇親会でも、ウミガメの話が止むことがなく深夜まで続きまた。。。多胡さん、多田さんをはじめ、ご参加いただきました皆様ありがとうございました。(岡本)

10月18日 嘉陽小学校のある名護市嘉陽に行ってきました!

091019名護嘉陽 (140).JPG去年廃校になった嘉陽小学校091019名護嘉陽 (147).JPGアオウミガメの餌 ウミヒルモ10月18日、沖縄県ではウミガメ保護で有名な嘉陽小学校のある名護市嘉陽に行ってきました。時間の合間を見つけて、嘉陽の海をスノーケリングしてみました。ここは、例の普天間基地の移設問題で揺れる大浦湾のすぐ北です。さすがジュゴンの来る海。海底にはウミヒルモなどの水中顕花植物がたくさん生えてました。これらの植物はアオウミガメも大好物。確かにアオウミガメの餌場のようでした。サンゴは少ない海でしたが、沖縄ではちょっと変わった海中景観でした。(亀崎)

9月27日 神戸空港での「空の日」イベントへ出展してきました!!

P1050193.JPG9月27日、神戸空港で開催された「空の日」イベントでブースを出展し、神戸空港ラグーンでのウミガメレスキュー活動の紹介や、グッズ販売をおこないました。ブースに来てくれた子供達はウミガメの甲羅を背負って記念撮影を撮ったり、ウミガメの着ぐるみを着てみたりと、ウミガメブースは終日ワイワイにぎわっていました。私たちもたくさんの方々とお話することができ、とても楽しい時間でした。ブースに来てくださったみなさん、ありがとうございました!(中本)

9月18日 南さつま市野間池で「野間池うみがめ談義」を開催しました!

090918吹上野間池.JPG9月18日、鹿児島県南さつま市野間池で、野間池うみがめ談義という講演会を開催しました。漁師さんやダイバー約40人が集まり、ウミガメのこと、そして海のことを語りあいました。都会での講演会とちがって、漁師町での講演会。さすが海の男達です。するどい質問、貴重な体験談がきけるうえ、我々の未熟さも知らされます。もちろん、東シナ海の刺身も絶品でした。(亀崎)

9月12日 神戸人工池で「第2回 ウミガメ・エコツーリズム」が開催されました!

IMG_8320.JPG人工ヒレを試着する子供たちIMG_8348.JPG甲羅のサイズを測定IMG_8385.JPGウミガメの甲羅をキレイに洗う


9月12日、神戸空港島内にある人工ラグーンで2回目のウミガメ・エコツーリズムが開催されました。一般の方々に悠ちゃんの人工ヒレを作るようになった経緯などのお話しを聞いてもらい、子供たちが実際に人工ヒレを腕に装着。使用感をチェックしてもらいました。その後一緒に甲長や体重を計測し、甲羅をキレイに洗ってもらいました。小さな子供たちは初めて見るウミガメの大きさに驚いていたようですが、プールで泳ぐ悠ちゃんを観察したり、ウミガメの甲羅をさわってみたり、楽しくウミガメと触れあっていました。最後は人工池にウミガメたちが戻っていくのを見送ってエコツーリズムは終了しました。参加していただいた皆様、ありがとうございました!

9月9日 孵化率調査in 生見海岸を実施しました!

IMGP1606.JPGIMGP1610.JPG昼間サーファー達で賑わう高知県東洋町の生見海岸には、夜、アカウミガメが産卵に訪れます。この付近の砂浜は、徳島県在住の加島さんが、遠征してきて痕跡調査をしています。今回、子ガメが脱出してから1週間ほどたった産卵巣を、二人で掘り返し調査しました。みなべ千里浜のように粒径の粗い砂浜であれば、日照りが続くとすぐに蟻地獄状態になるところなのですが、ここは愛知県の表浜と同様に、サーフィンのメッカ。細砂で構成され、保水力は十分です。崩れることなくどんどん掘り進めます。産卵巣
の中身を全て掘り出して数えると、未孵化は僅か、5つだけ。ほとんど全てが孵化卵殻でした。長年ウミガメに携わっていると感性が普通の人とずれてくるのですが、打ち寄せる波に逆らい元気に泳ぎ出て行ったであろう多くの子ガメたちに
思いを馳せるこの時だけは、いまでもささやかながらも幸せな気分に浸れます。(松沢)

9月6日 生物多様性条約COP10プレシンポジウムに出席しました!

東大IUCN-J シンポ.jpg来年名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議に向けて、国際自然保護連合日本委員会が主催するプレシンポジウム「生物多様性2010年目標と日本の経験」が東京大学弥生講堂一条ホールで開催されました。今回、セッション3:「2010年目標の実行・検証に関する成果と課題」のパネリストの一人として、各地で行われているウミガメの上陸産卵モニタリングの特徴、実績、課題などについて紹介してきました。当協議会も国際自然保護連合日本委員会の構成メンバーですし、もちろんCOP10のことも認識してはいましたが、今回、他の皆さんの講演により、初めて体系的に理解することができました。しかし、です。それぞれの話は分かるのですが、どうも、今ひとつ心に響くものがなく、また、積極的に議論に入り込もうという気にもなれませんでした。「生物多様性」という捉えどころのないキーワードのもと、自然・環境をダシにして、現場とかけ離れたところで勝手に行われるお祭りのように見えてしまうのです。それを解消することを意図した会合でもあったのですが、考えれば考えるほど、モニタリング対象、保全対象としてのウミガメの特異性が気になりるばかり。全体の 話の方向性にウミガメはどうもそぐわない。最後までギャップを埋めることは出来ず、悶々としたまま大東京を後にしました。(松沢)

9月4日 南あわじ市沼島周辺にてアカウミガメの混獲がありました!

20090904 南あわじ市沼島 混獲 アカ①.jpg20090904 南あわじ市沼島 混獲 アカ②.jpg兵庫県南あわじ市の南淡漁協からアカウミガメが獲れたとの連絡を受けて調査に行ってきました。南あわじ市沼島から東に4km程の地点で操業していた底曳き網にカメがはいってしまい、ひどく衰弱しているとのことでした。その為、日和佐うみがめ博物館カレッタにて一時的に保護していただくことになりました。このアカウミガメの大きさは、甲長74.8cm、甲幅60.6cm、体重62.9kgです。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。(佐藤)

9月1日ー4日 みなべ千里浜で孵化率調査&食害対策を実施しました!

みなべ竹網.jpg後藤さんの指導で竹格子を作成する大阪経済大の学生ボランティア達今年は今のところ台風の襲来による大きなダメージもなく、そこそこ順調に孵化脱出するのを期待したいのですが、かつてない規模でアライグマによると思われる食害が頻発して、対処に苦慮しています。役場から借りた罠を仕掛けるのですが、腹をすかせた哀れな猫がかかるくらいです。以前から使用している食害避けのフェンスでは対応しきれず、青年団などの協力も得て、竹格子を沢山作り、産卵巣の上に設置して様子をみています。今のところ、効果を発揮しているようですが、米国での被害の歴史を振り返ると、今後の「イタチごっこ」が恐ろしくなります。(松沢)

8月31日 南あわじ市灘沖でアカウミガメの混獲がありました!

20090831    南淡路市 灘沖 混獲 アカ①.JPG兵庫県漁連からアカウミガメが獲れたとの連絡を受け調査に行ってきました。漁業者の方から話を伺うと、南あわじ市灘沖にて操業していた底曳き網に入ってしまったとのことです。大阪湾でこの時期に放流すると高い割合で事故にあい、多くが死んでしまいます。そのため、神戸空港人工池で一時的に保護することにしました。このアカウミガメの大きさは、甲長:75.6cm、甲幅:59.6cmであることから、雄雌はまだわかりません。漁業者の方々のご協力で、アカウミガメを救うことができました。ありがとうございました。(佐藤)

8月30日 「Return to the WILD ウミガメレスキュー うみへかえそう」を開催しました!

090830島勝Return to the WILDイベント①.JPG090830島勝Return to the WILDイベント②.JPG8月30日にに当会の島勝基地近くの三重県紀北町島勝浦の和具の浜海水浴場にて、「Return to the WILD ウミガメレスキュー うみへかえそう」を行いました。このイベントは、島勝浦地先にある島勝大敷という定置網にかかって、溺れていたものの生きていたウミガメを、漁師さんたちに助けてもらい、回復を待って、放流するというものです。今年は、8月19日に保護されたアカウミガメ1個体、8月5日に保護されたアオウミガメ1個体の合計2個体を放流しました。当日は、石原と岡本が現地に行きました。簡単にウミガメの説明をした後、ウミガメと実際にふれあってもらい、砂浜から歩かせて放流しました。その後、宝探しのようなくじ引きを行いました。全部で150~200人ほどいらっしゃっていたと思います。みなさんウミガメに興味津々の様子で、説明も熱心に聞いてくださり、非常に活気のあるイベントになったと思います。ありがとうございました!(岡本)

8月11日 兵庫県洲本市成ヶ島で移植と産卵調査をしました!

8月5日に産卵確認をした産卵巣の移植をしました。自然の状態で孵化するのが一番ウミガメにとって良いのですが、産卵した場所が波打ち際だったので、卵が波にさらわれてしまったり、水に浸かって呼吸できず死んでしまう危険がありました。その為、波が来ない植物の近くへ移植しました。移植した卵の数は140個でした。アカウミガメはだいたい100個ほどの卵を産みますが、今回はたくさんの卵を産んだようです。また、新しく2ヶ所ウミガメが上陸した跡があったので産卵しているか調査してきました。1ヶ所は卵を確認出来ましたがもう1ヶ所は卵がありませんでした。これで、今年の成ヶ島の上陸・産卵数は、上陸3回、産卵2回となりました。(中本)

8月8日-9日 「まるごと泉州in神戸空港島」に出展しました!!

090808-09 神戸空港イベント16.JPG8月8日&9日の2日間、神戸空港で開催された「まるごと泉州in神戸空港島」に出展してきました。お盆前の休日でにぎわう神戸空港で神戸空港ラグーンでのウミガメレスキュー活動の紹介やグッズ販売をおこないました。ブースに来てくれる子供達はウミガメの甲羅を背負って記念撮影を撮ったり、事務局で飼育しているギリシャリクガメの「ギリちゃん」に夢中で何回もブースに来てくれる方もいました。ウミガメブースへ足を運んでくださった皆様、ありがとうございました!!(中本)

8月8日 大阪府貝塚市立自然遊学館で講演を行いました!!

2009.8.8貝塚市立自然遊学館講演.JPG8/8(土)に大阪府貝塚市立自然遊学館にて、講演を行ってきました。対象は小学生とその保護者の方で全部で15人ぐらいの方が参加されました。ウミガメの種ごとの特徴や生態、また、大阪府での過去の産卵状況や神戸空港ラグーンでのプロジェクトについてお話しさせていただきました。みなさん最後まで熱心に聞いて下さいました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。(岡本)

8月5日&6日 第5回西部太平洋区漁業管理評議会ウミガメ諮問委員会に出席しました!

2009.8.7-12 ハワイ松沢・菅沼・照屋.JPG2009.8.4-6 ハワイテトラテック会議室から.JPG


西部太平洋区漁業管理評議会は、全米で8つある地域漁業管理評議会の一つです。特にハワイに基地を置く延縄漁業でウミガメが混獲されてきたことに対する配慮から、近年では、太平洋におけるウミガメ類の保全に対して積極的な支援を打ち出しています。8月5・6日に開かれた今回の会合は、保全策について専門的な助言を与えるウミガメ諮問委員会の5回目で、委員を務める亀崎会長の代理として出席しました。日本と周辺におけるアカウミガメの動向とその保全の取り組みや研究は、特に重要とのことで、注目を集めています。例えば、国内各所で行われている子ガメの放流会についても、その悪影響を不安視する声が、多くの委員から寄せられました。(松沢)

8月5日 「のぞみ」が産卵した卵を洲本市由良の成ヶ島へ移植しました!!

2009.8.5神戸空港ラグーン産卵巣成ヶ島へ移植05.JPG神戸空港人工池で6月13日に「のぞみ」が産卵したと思われる卵から、もうそろそろ子ガメがふ化する時期になりました。しかし、神戸空港人工池では無事にふ化出来たとしても、テトラポットなどの障害物があり、外洋に出て行くことが難しいと考えられます。そこで、今回、淡路島にある無人島「成ヶ島(なるがしま)」に地元の方の協力を得て卵を移植することにしました。今回移植した卵は119個。たくさんの子ガメ達の誕生を祈るばかりです。(中本)

7月31日 鹿児島の定置網に成熟したタイマイの雌が混獲されました!!

090731野間池 (4).jpg7月31日の朝、鹿児島県野間池基地の宮内理事より電話があり、これまで見たこともないウミガメが定置網に入ったとのこと。さっそく、鹿児島大学ウミガメ研究会に連絡して、楠翼君達に現場に急行してもらいました。送ってもらった写メールには、成熟したタイマイの雌が写ってました。日本で通常見るタイマイは未成熟の個体が多く、また、成熟すると甲羅はつるつるになり背甲の色も赤茶けたいろになるので、確かに別種に見えてもしかたありません。ベテラン漁師の宮内さんが初めて見るくらいですから、九州本土では極めて珍しいと思われます。楠君の計測によるとSCL:81.2cm、MCL:78.8、SCW:63.1、体重:67.5kg(体重のみ宮内さんの計測)でした。このタイマイは8/1に放流されました。(亀崎)

7月25日 神戸人工池で「第1回 ウミガメ・エコツーリズム」が開催されました!!

IMG_7875.JPGウミガメについての講義の様子IMG_7941.JPGウミガメの甲羅をキレイに洗う子供たちIMG_7892.JPG甲羅のサイズを測定


7月25日、神戸空港島内にある人工ラグーンで保護しているアカウミガメの健康診断を実施しました。当日は天候も悪く、特に午前中は土砂降りの為、水中は見づらくなり、ウミガメを探すのは困難でしたが、いつも協力してくれるダイバーさんたちによって無事捕獲することができました。本当にいつもありがとうございます。午後からは「第1回ウミガメ・エコツーリズム」が開催され、一般の方々に神戸空港で保護してるウミガメについて説明をし、一緒に甲長や体重を計測していただきました。小さな子供たちも真剣に話を聞き、楽しくウミガメと触れあっていました。この機会を通して、ウミガメがどんな生き物なのか理解を深めていただけたのではないかと思っています。次回の健康診断は9月12日に行う予定です。(石原)

7月19日 イルカ with friendsに出店しました!!

イルカさんウミガメになる.jpg打ち上げでウミガメになっていただいたイルカさんとNPOのメンバー(掲示許可済)ウミガメ協議会のブース.jpgブース出店の様子


7月19日、名曲「なごり雪」を歌われているイルカさん主催の「イルカ with friends(河口湖ステラシアター)」に参加し、ブースを設営しました。イルカさんは2004年よりIUCN親善大使をされており、動物について少しでも考えてもらえればと、このコンサートをおこなわれています。コンサートに併せて、IUCNの会員がブースを出店していますが、今年は3団体の出店となりました。当会は来場者にウミガメの現状の説明と、支援のお願いをさせていただきました。みなさまにいただいたお金はウミガメの保全に使わさせていただきます。コンサートを開催したイルカさん、このイベントに賛同していただいたアーティストの方々、来場して支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。(水野)

7月18~20日 「平成21年度相良自然環境塾」が行われました!!

090718相良 (13).JPG川で生物を観察・採取する子供達P7190088.JPG捕獲されたクロアナゴ


7月18~20日に、「平成21年度相良自然環境塾」が行われました。この催しは自然好きな子供達に、科学的に自然を解析する手法を伝え、実践させることを目的としています。海や川から生物を採集してきて、各自がタコの吸盤を数える、ブルーギルの解剖をする、アカミミガメの解剖をする、カニの大きさを測る等々、自然を科学的に解明するためのアプローチを実践します。まじめに取り組む子、不真面目な子、いろんな子供がいますが、昼も夜も、起きている間はすべて研究に取り組むハードな企画です。9年目となり、教育以外の成果も出てきました。淡水カメ相や淡水魚類相が年によって大きく変化することが明らかになってきたのです。自然は長く、淡々と観察しないと、本当の姿は見えてこないのです。主催:カメハメハ王国・日本ウミガメ協議会、後援:牧之原市・牧之原市教育委員会、講師:亀崎・小菅康弘<淡水ガメ>・花崎勝司<淡水魚>。(亀崎)

7月17日 第4弾 リバイブうみがめ戦略会議が開催されました!!

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7月17日、神戸の酒心館ホールにおいて第4弾 リバイブうみがめ戦略会議が開催されました。今年のテーマは「うみがめ人工ヒレへの挑戦」!義肢制作のスペシャリスト川村義肢の松田さんらをゲストに迎え、カネテツデリカフーズさんの絶品の「板わさ」と、ノーベル賞晩餐会で提供された福寿さんの純米吟醸酒と共に、悠ちゃんのこれまでの報告とこれからの展望を語りながらの、充実の一夜となりました。今回ご参加いただいた方々&お世話になった皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました!!

7月11&12日に第1回みなべSuper Sea Turtle School開校しました!!

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みなべSuper Sea Turtle Schoolは、ウミガメ類とその保全に関する正しい知識を学んでもらうことを目的として実施する企画です。第1回目である今回は、みなべ町内から、小学 5年生を中心に男子15名と女子11名が参加しました。座学では、当会の松沢を講師として、2日間で45分×3コマ行い、ウミガメに関する基礎知識と、みなべ町に残る豊かな自然の大切さを学びました。そのあと千里の浜に出て、ウミガメの足跡の判読方法など砂浜での調査の仕方をみなべウミガメ研究班の後藤先生にレクチャーしていただきました。子供たちの思いが伝わったのか、この日は、上陸13回(うち産卵8回)という今シーズンの千里の浜において最高上陸記録になり、多くの産卵を間近で観察することができました。ふ化に適さない場所に産卵したものがいたため、後藤先生の指導のもと、卵の移植という貴重な体験もすることができました。子供たちが有意義な時間を過ごしていた事は、小テストや感想文そしてなにより彼らの笑顔から伝わってきました。これを機に子供たちが、豊かな自然が残る郷土を誇りに思えるようになれる事を願っています。講師や教育委員会の方々などのご協力のおかげで、この2日間を満足のいくものにすることができました。(佐藤)
協力・後援:みなべウミガメ研究班、みなべ町教育委員会、みなべ青年クラブ、
積水ハウスマッチングプログラムの会
※7月25日&27日に和歌山のみなべ町でウミガメ勉強会を開催します!詳細はこちらをクリック→LinkIcon詳細&参加申し込み書はコチラ

7月4日 西表島南岸の産卵痕跡調査を行いました!

090704西表南岸調査 (38).JPG黒島研究所の亀田研究員とともに西表島南岸の産卵痕跡調査を行いました。ここではアオウミガメの産卵が多くみられます。今回はIR05と06という2つの浜に上陸し、痕跡を数えました。写真はIR05(通称 わかれ浜)と呼ばれる砂浜です。15回のアオウミガメ、2回のアカウミガメの上陸痕跡を確認しました。この写真で注目して欲しいのは後背の森林から手前の礁原まで連続した自然が続いているところです。このような環境で、陸域と海域の動物が往来し、物質も交流するわけです。この自然がいつまでも続くことを願ってやみません。(亀崎)

6月30日&7月1日 神戸空港のラグーンでウミガメの上陸痕跡発見!

2009年6月30日 ラグーン上陸1.jpg6月30日、7月1日と神戸空港のラグーンの砂浜にウミガメの上陸痕跡がありました。残念ながら産卵はしていませんでしたが、多分、7月13日に産卵した望ちゃんが再度産卵しようとしていると思われます。うまく産卵できることを祈ってます。(亀崎)

6月29日 室戸基地でウミガメの授業開催!

授業風景.JPG協議会室戸基地では毎年地元の元小学校でウミガメの授業を行っています。今年も6月29日に山崎、水野大将、中里見の3人でいってきました。ところが、さすがウミガメの小学校、生徒がウミガメに詳しく、ウミガメ道の浅い水野と中里見は負けそうでした。ちなみに元小学校では1984年から保護活動と教育活動が行われています。写真はたまたまその日に保護されたアオウミガメです。(水野大将)

6月12日 神戸ラグーンにアカウミガメを保護!

SANY0019.JPG悠ちゃんプロジェクトの舞台にもなっている神戸空港の人工ラグーンに新たに1頭のアカウミガメを保護しました。このアカウミガメは大阪湾で漁師さんに助けられた♀で、連絡を受けた石原・池田が引き取りに行き、当日のうちにラグーンに収容しました。甲らの長さがおよそ89cmの大きめの雌で、体重は91kgもありました。事故に遭う可能性の低くなる冬まではラグーンで過ごしてもらうことになります。是非一度、会いに来てください。(石原)

神戸ラグーンでの保護活動については2007年・2008年の活動報告を参照ください。

LinkIcon神戸空港におけるウミガメ保護活動報告 2007年
LinkIcon神戸空港におけるウミガメ保護活動報告 2008年

6月3日&4日 アオウミガメ・ジェーン追跡番組をオンエア!

屋久島に産卵に訪れる右後ろ足がないジェーン。このジェーンを追跡するプロジェクトを紹介する番組が、日本テレビ系列の報道番組「NNN News リアルタイム」でオンエアされます。屋久島うみがめ館代表の大牟田氏と、当会会長の亀崎、主任研究員の松沢が登場します。ぜひご覧ください。

地域により放送時間など異なります。日本テレビは16:53~、読売テレビは17:50~の放送になります。

5月30日 「徳島県アカウミガメ上陸・産卵講習会」を開催しました!

徳島県では、県下全域の砂浜で長年ボランティアによる産卵調査を実施しています。その調査データを元に「徳島県アカウミガメ上陸・産卵講習会」が5月30日に開かれます。ボランティアで砂浜を見ていただける方、またウミガメに興味のあるかたは是非参加してください。
日時:2009年5月30日(土) 15:00~17:00 
場所:美波町役場日和佐公民館3階会議室 徳島県海部郡美波町奥河内寺前153-1 
講師:日本ウミガメ協議会 亀崎・中本 その他:
講習会終了後に懇親会をおこないます。会費は3,000円です。
お問い合わせ先:日本ウミガメ協議会まで
TEL:072-864-0335
E-Mail:info@umigame.org

5月23日 ウミガメ運搬用スペシャル担架を作っていただきました!!

タンカー.jpg熊本県天草の浦田帆屋さんが、ウミガメにとってより安全に、かつ快適に運搬できるようにと、ウミガメ運搬用スペシャル担架を作って寄付してくれました。31日の悠ちゃんの輸送から使用する予定です。浦田さん、ありがとうございました!(亀崎)

4月25日 第4回表浜エクスカーションが開催されました!!

96L8BB49Bz89BB8FEA.jpg砂浜にゴミ回収場か89J82CC8FAC9387.jpg土砂降りの中で表浜ネットワーク代表・田中雄二氏の説明を聞く参加者表浜ネットワーク主催の見学会「表浜エクスカーション」が25日に開催されまし た。悪天候の中、参加者や他の講師の皆さんとともに豊橋市と田原市の海岸を視察し、田原市民俗資料館で渥美半島の歴史・暮らしや漁業などについて学び、谷ノ口公民館では地元でとれた魚介類の料理をいただき、古老の解説付きで古い海岸の写真を拝見しました。その中で、地曳網の際の身なりについて興味深い話を聞きました。地曳網というと、地域の老若男女が力をあわせて楽しそうに曳く様か、或いは屈強な男衆が褌一丁で力強く曳く様をイメージしますが、この地域では網に絡まり危険ということで、褌をはずしていたのだそうです。さらに、褌が包んでいたものもそのままだと絡まり千切れる (?)危険があるので、藁を使い邪魔にならないよう何らかの処置をしたのだそうです。そのように処置した状態を「藁チン」と呼ぶとのこと。どうやって藁チンにするかまでは解説はありませんでしたが、あまりに刺激的な内容に、眠気は一気に吹き飛んだのでした。翌日、再び浜に出ました。環境省「生物多様性保全推進支援事業」に選ばれた「東三河生物多様性保全事業」の一環で建設されたという、今話題のウミガメの卵の「孵化場」を見学するためです。ステンレスのフェンスで囲われ、見るからにお金がかかっていそうです。海岸工学の専門家は、表浜に設置されている消波ブロックが何のために 設置されたのか専門的見地からは理解に苦しむそうですが、それと同様に、ウミガメを専門としている私には、この施設がなぜウミガメのために必要なのか理解できません。豊橋は無意味な消波ブロックの撤去を試みた先進地であったはず。生物多様性条約締約国会議の開催を再来年に控えているというのに、孵化環境の多様性を否定し景観を破壊する安易な「箱物」が作られたことは、ただただ残念でなりません。 (松沢)

4月19日 アースディ東京へ出店してきました!!

83A815B83X83f83C938C8B9E2009814009.jpg4月18-19日に代々木公園(東京)で開催されたアースディ東京2009へ参加・出展してきました。毎年開催されているアースデイも今年で8年目を迎え、今年は13万人もの来場者がいたようです。当会も2年前から出展しています。今回も、当会の活動内容、ウミガメの状況や、今年から始まった悠の義肢プロジェクトについて紹介しました。ブースの場所が少し分かりづらい所にあったのですが、たくさんの方が立ち寄ってくださりウミガメについてお話することができました。来ていただいた方の中には「屋久島で産卵みました!!」「八丈島で一緒に泳ぎました!!」などとウミガメと遭遇されている方も多く、ウミガメの情報を集めるお手伝いをお願いしました。あっという間の2日間でしたがとても有意義な時間を持つことができました。南の方ではもうウミガメのシーズンが始まっています。今回、ウミガメブースに来てくださった方がウミガメや海、自然に興味を持っていただき、当会の活動に参加いただけるととても嬉しく思います。ウミガメブースまで足を運んで下さった皆さま、ありがとうございました。(中本)

4月18日 マリンタートル・ダイバーズ・プロジェクト講演会開催!!

0418ZamamiIs (12).JPG座間味島に掲示された講演会案内のポスターP4170014.JPG講演会では宮平オジーの特別講演も4月18日、当会で昨年より実施しているマリンタートル・ダイバーズ・プロジェクト(三井物産環境基金助成事業)の講演会を沖縄県座間味島で開催しました。このプロジェクトはダイバーの皆さんが撮影したウミガメの写真を提供してもらい、ウミガメの海中での生態を明らかにしようというもので、今回はウミガメ写真が最も多く撮られる慶良間諸島座間味島での講演会でした。地元でウミガメ調査を始めた宮平秀幸オジーや水中写真家の高松明日香さん、井上慎也さんもきてくださいました。ここで初年度のアワードも決定しましたが、発表は追って行います。(亀崎)

4月16日 平成21年度日和佐ウミガメ保護対策協議会に出席

090416日和佐会議.jpg秋からのNHK朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」の舞台となる徳島県美波町の役場において、4月16日午後、平成21年度日和佐ウミガメ保護対策協議会が開催され、今年度の大浜海岸におけるウミガメ保護に関連した具体策が話し合われました。上陸産卵回数の落ち込みが他の産卵地に比べて顕著な日和佐では、近年、様々な改革が行われています。例えば、イベント的に実施してきた不自然な昼間の子ガメの放流会は昨年から中止しました。孵化場を夜間も監視し、脱出直後に随時放流するのです。この点について会合の中で、外から遊びに来る孫たちに見せてやる楽しみを奪われたとの声もあがりました。しか し、科学的見地から昼間の放流会は子ガメに悪影響を及ぼすことが明確になったことや、日本で の放流会は専門家の間でも問題視されつつあることなどを解説すると、出席者は一様に納得し、 放流会の中止を受け入れました。その反応があまりに爽やかで、かえって印象的でした。現場では、ウミガメと好奇心がしばしば衝突しますが、この町には、ウミガメを優先させることが当然だ という考えが自然に根付いているようです。(うみがめ博物館外来研究員 松沢)

4月5日 Cafe Slow Osakaにてウミガメトークを開催!!

20090405_cafeslowosaka.jpg 大阪の十三にあるお世話になっているコーヒーショップに呼ばれ、ウミガメのトークイベントをおこなってきました。cafe Slow Osakaはジュース工場跡地に作られており、とても味のあるお店です。今回のトークは畳の上で座布団を引いて話をするという、いかにもお笑いの様なスタイルで行われました。スタイルはお笑いでしたが、話の内容は至ってまじめなものとなりました。参加していただいた方々には少しでもウミガメ現状が伝わったかと思います。これから夏のウミガメシーズンが始まりますが、少しでも多くの方にウミガメについて気にしてもらえればと思いました。(水野)

4月4日 徳島県美波町立赤松小学校のみなさん。募金ありがとうございました!!

20090404_赤松小学校.jpg 徳島県美波町立赤松小学校の3,4年生のみなさんが、悠ちゃんのためにと募金活動をして、4月4日の型取り作業中に、そのお金を届けにきてくれました!あちこちでこのような募金活動が行われるようになり、悠ちゃんを助ける我々にとっては、励みになるとともに、成功させねばならぬという思いがより強くなってきます。皆さんの善意を無駄にしないよう頑張ります!(亀崎)

3月21日 当会監修の「ウミガメが教えてくれること」放送

日本ウミガメ協議会が監修したウミガメの番組が放送されました。この番組は南日本放送(鹿児島)が開局50年を記念して、かなりのエネルギーをさいて作られたものです。ナビゲーターは歌手の元ちとせさんや俳優の須賀健太君らによっておこなわれ、日本からメキシコまでのアカウミガメの旅を追っかけたものです。番組には当会の会長やウミガメのさまざまな関係者が出演しておりました。こういった番組を通じて、ウミガメと海と人の繋がりを少しでも理解してくれたらと感じました。(水野)

3月21日 衛星発信器によるウミガメの追跡開始

DSC_9290.jpgDSC_9375.jpg ハワイのウミガメ研究者であるジョージ・バラーズさんと当会との共同プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、種子島において網に間違って入るウミガメに衛星発信機をつけ、どこにウミガメ達が行くかを調べます。今回は雄やまだ親になりきっていない未成熟のアカウミガメ8頭に機械をつけました。放流には子供たちに参加してもらい、みんなで無事を祈りながら見送りました。見送った子供達はみな目を輝かせながら見ていました。種子島の子供達にとってもウミガメや海の事を考えてもらえるいいきっかけにもなったと思います。今後、不定期ですがこの亀たちがどこに居るのかをHP等で公表いたします。ぜひご覧下さい。(水野)

3月15日 ウミガメに病気が・・

2009_3_15208EBA8CCB83X83gFP83A83I20007-2.jpg アオウミガメにはフィブロパピロマという感染症(と言われていますが詳細は未だ不明)があります。これにかかると首や手足の付け根、目の周りなど柔らかい場所に腫瘍ができます。他の種類でもこの腫瘍が見つかることがありますが、非常に稀でアオウミガメに特有の病気と言えるでしょう。日本ではなぜか八丈島の周辺のアオウミガメに特に多く見られます。しかし今回は、高知県の室戸市で山下康弘さん八重さんご夫妻から連絡をいただいた、死亡漂着したアオウミガメにこの腫瘍が大量に見られました。解剖を行ったところ、胃の中はテングサ(紅藻)で満たされており、臓器に腫瘍は見あたりませんでした。つまり、この腫瘍が死因かどうか分からなかったわけですが、これほどの腫瘍ができたアオウミガメが高知県でも見つかったことが気になります。この感染症が広がらなければいいのですが。(石原)

3月15日 高知県くろしお祭りに出店

DSC_8647.jpgカメを見る親子DSC_8686.jpgカメを見る赤ちゃん 高知県室戸市の少年自然の家でおこなわれたくろしお祭りに出店してきました。当会は以前から室戸岬周辺でみつかるウミガメの調査をおこなっています。今回はその活動紹介と、リクガメ、淡水ガメ、ウミガメの違いを子供達にみてもらいました。多くの子供達が興味津々でカメを見ているのを見て、生き物を直接みてもらうのが一番分かりやすい事と再認識しました。カメをみて何かを感じてくれた子供達が、将来大きくなったとき、どんなことでもいいので、カメや海、自然についてしっかりと考えてくれたらうれしいですね。(水野)

3月11日 Panasonic NPOサポートファンド助成金の報告会へ参加してきました

09031220Panasonic95F18D9089EF.jpg 当会の活動の中で一番、頭を悩ます問題・・・それは活動資金の調達です。当会の資金の多くは、行政からの委託事業や助成金です。しかし、これらは単年度の事業が多く、取った年は資金があっても、来年は資金がないという、非常に資金的に不安定な状況が続いています。そこで、Panasonicの助成で、資金調達向上のために組織基盤を強化する事業を1年間続けました。1年かけていろいろと勉強し、やっとで基盤となるプランを作成することができました。今回はその1年間の活動を振り返る報告会として参加してきました。報告会に集まったNPOは12団体。どこのNPOも抱えている問題は、資金調達、人材、営業・広報、と当会と似たような問題ばかりでした。各団体の報告を聞いていると、共感出来たり、参考になったり、お互いにアドバイスできたりと、とても有意義な時間を持つことができ、さらに他団体とのネットワークを持つことができました。今年はメディアにでることが大変多くなるので、がんばってウミガメの保全が安定して出来るように基盤整備をしていきたいと思います。
(中本)

3月8日 国頭村奥海岸における季節外れの孵化調査

HP97p0903088FBC91F289AB93EA1.jpg後背にアダンが生い茂る自然豊かな奥の砂浜HP97p0903088FBC91F289AB93EA2.jpg孵化直前に死亡したアオウミガメの胚別件で沖縄を訪問したついでに、嘉陽宗幸さんと一緒に、昨年10月5日に奥の海岸で産卵されたアオウミガメの卵の孵化率調査を行いました。約1ヶ月前には、卵は白亜色を呈しており、まだ生きていると判断されています。ウミガメで越冬した卵からの孵化・脱出は例がありません。この冬は沖縄でも温かい日が多く、自然孵化脱出の可能性が残ることから、敢えて人工孵化はせずに、そのまま放置して様子を見ていました。さて、現場に行ってみると、産卵巣の地表部に窪みがありません。まだ脱出はしていない模様です。静かに産卵巣へ掘り進みますが、途中で孵化幼体に出くわさないまま、卵塊最上部に到達しました。指先に触れた卵は、張りを失い萎みかけており、既に死亡していることが分かりました。斃死した卵を除けて下層の卵を確認しますが、どれも同じような状態。未孵化卵を開くと、あとは卵殻を破るだけまでに成長した大きな胚体ばかり。やはり無理をせずに、早い目に人工孵化に切り替えるべきだったのかもしれません。(松沢)

3月2日 ついにウミガメ義肢プロジェクト(悠ちゃん義肢プロジェクト)始動!

IMGP2527.jpg今回、川村義肢本社にてプロジェクトメンバーが集まり、第一回義肢プロジェクト会議をおこないました。参加していただいたメンバーは義肢製作の川村義肢の技術者、治療のアドバイスをいただく神戸王子動物園の獣医師、悠ちゃんを飼育していただいている日和佐うみがめ博物館カレッタの方々、イルカの人工尾びれプロジェクトをおこなった沖縄美ら海水族館獣医師、肢の動きについて研究をしている大阪大学大学院教授、当会の会長や研究員など多方面の方々です。今回の会議では、実際の義肢製作案、現在の悠ちゃんの様子、義肢製作に伴う研究の問題点、イルカの人工尾びれ開発プロジェクトについて話し合いをおこないました。それぞれの専門家が、異なった分野間での意見交換をおこない、プロジェクトとしてどのような方向性で活動をおこなっていくのか、また、悠ちゃんがもう一度元気に泳げるようになるにはどうしたらよいのかを真剣に考え合いました。これから様々な議論を重ねながらプロジェクトを進めていきたいと思います。義肢製作の開始は5月の予定です。本プロジェクトが成功することを祈るばかりです。(赤井)

2月21日 屋久島永田におけるウミガメ観察地域ルール検討会

HP97p0902208FBC91F289AE8Bv93871.jpg会議の1コマHP97p0902208FBC91F289AE8Bv93872.jpg冬の田舎浜 環境省屋久島自然保護官事務所主催で標記検討会が永田区公民館にて実施され、有識者として出席してきました。屋久島永田区の砂浜は、アカウミガメ北太平洋個体群の最大の産卵地として世界中の関係者から注目を集める重要な砂浜です。国立公園特別地域、ラムサール条約登録重要湿地など、りっぱな冠がついているのですが、産卵期になると大勢の観光客が押し寄せ、それがウミガメの産卵や孵化・脱出にも少なからず影響を及ぼしているのが現状です。保護・調査・研究活動も影響を及ぼしているという指摘もありますが、それもあながち嘘ではなさそうです。今回の試みは、永田の砂浜に立ち入る際に守るべき、ルール、マナー、エチケット、について、地域で合意形成し、それを来島者に広く広報し、皆で守っていこうといういうもので、現状の改善に向けた実効的かつ画期的なものです。初回の会合では、様々な立場で永田浜やウミガメに関わっている皆さんが、それぞれ地域の将来像を熱く語り、大枠では合意することができました。まだ道のりは長いものの、屋久島永田の問題は、確実に前進しつつあります。(松沢)

2月19日 国際ウミガメ学会に参加

2009AWARD20champion.jpgChampion-2009受賞 左から亀崎会長、国際ウミガメ学会長リンパス博士、菅沼副会長2009_2_1983q8389835E.jpg人気者のヒラタウミガメ オーストラリアのブリスベンで第29回国際ウミガメ学会が2009年2月17日~19日にかけて開催され、ウミガメ協議会事務局からは亀崎、石原、島田が参加して来ました。およそ800名の科学者、保護団体、各国政府関係者などが集まり、115題の口頭発表、180題のポスター発表と各種ワークショップが行われました。我々も「60歳を越えても成熟しないアカウミガメ」(石原)、「40-50cm台のアオウミガメが少ない理由~ダブルジャーニー~」(島田)について発表を行い、どちらの発表も高い評価を得ることができました。
 この学会の懇親会では、ウミガメの研究や保護活動などに多大な貢献をした個人、団体を表彰しています。なんと!そのchampion-2009に日本ウミガメ協議会が選ばれました!草の根レベルから、全体にネットワークを広げ、地域の方々や行政を巻き込んだ活動を科学的に行っていることが評価されたとのことです。
 ウミガメは大体どの種も分布域が世界規模なのですが、オーストラリアには固有のウミガメが1種います。それがヒラタウミガメで、英名でもFlatback turtleといいます。今回、そのヒラタウミガメが1頭、学会主催者の配慮で会場入りしました。ウミガメ関係者は列をつくり、私たちもさっそく並びました。まさに平たく、触り心地は鱗というより皮膚のようなウミガメです。独自に進化してきた結果なのでしょうが、どういった効果をもたらしているのでしょうか、気になります。
 さて、発表をみていると、安定同位体比を分析するという手法が非常に多くなっています。少し前までは遺伝子の話が多かったのですが、押され気味です。どちらの手法も間接的にウミガメの生態を探ろうというものですが、まだまだウミガメの世界では改良の余地がありそうです。また、私たちの発表も含めて、ウミガメは同じ種の中でも個体ごとの多様性に非常に富んだ生き物だということが明らかになりつつあります。分からないことは多く、21世紀になってもウミガメは神秘的な生き物です。(石原)

2月1日 またまたサメの被害

0902011.jpg0902012.jpg サメに両前肢を食いちぎられたアカウミガメ(悠ちゃん)の義足をつくるプロジェクトを発足させましたが、室戸基地に駐在している佐藤君から、こんな写真が送られてきました。甲長が789mm、体重が73.45kgのアカウミガメですが、甲羅の右縁辺部がサメにえぐられています。このカメは遊泳が可能でしたし、傷口も治りかけていたので、標識をつけて放流しました。大きくなってもウミガメの世界は大変なようです。亀崎

1月26日 南の海では、交尾が始まったようです。

GTdiver1.jpgGTdiver2.jpg沖永良部島のGTダイバーズより、アカウミガメとアオウミガメの雄の写真が送られてきました。尾が長く伸びているのが雄の特徴です。この頃の雄カメは、雌を求めてウロウロしています。雌と間違えて、ダイバーに近づいてくることもしばしばです。協議会では、交尾期間や交尾場所を明らかにしたいと考えています。もし、雄カメをご覧になったり、写真を撮られた方は、情報をお寄せいただければ幸いです。写真1はアカウミガメ、写真2はアオウミガメ群れている魚はギンガメアジです。

1月16日ウミガメ協議会 インターンシップ卒業

matsumotokeisoku.jpg4月からインターンシップ生としてお世話になっていた松本(写真左)ですが、この度、無事に就職する事が出来ました。室戸での調査、明石でのインターネット中継、様々なイベントへ参加や事務作業の中で多くの事を学びました。その中でも特に人との繋がりは重要だと知る事が出来ました。全然仕事の出来なかった私ですが、多くの方に沢山の事を教えて頂き、成長出来たと感じています。この場を借りてお礼を言わせて頂きます。亀崎さんを初めとする、ウミガメ協議会の方々、調査地の方々、これまでにお世話になった皆様、本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私ですが、新しい職場でもっと成長出来るように頑張っていきたいと思います。(松本)

1月1日 あけましておめでとうございます。

お陰様で旧年中もウミガメや日本の砂浜に関する活動を展開させていただくことができました。第19回日本ウミガメ会議(明石)の開催、神戸空港におけるアカウミガメ保護活動、種子島・野間池・室戸・島勝の混獲調査、全国各地の産卵・ストランディング・標識調査のまとめ、北太平洋アカウミガメ保全対策シンポジウムの開催(鹿児島)、みなべや徳島県での産卵調査やまとめ、ダイバーからの写真情報の集約、砂浜シンポジウム(那覇)や、多くの専門学校生・大学生・大学院生などの指導を行いました。それぞれ、成果を上げることができたのは一重に皆様のお陰です。それにしても、不思議で喜ばしかったのは、活動開始以来、アカウミガメの産卵が最高を記録したことです。各地の皆さんによる地道な活動の成果が実り始めたのでしょう。いずれにせよ、今年も微力ながら快適な海を模索して、皆様に楽しいお話ができるよう頑張ります。
今年もよろしくお願いいたします。

日本ウミガメ協議会スタッフ一同