日本ウミガメ協議会

-Sea Turtle Association of Japan-

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更新日 2017-07-20 | 作成日 2009-04-02

日本ウミガメ協議会 事務局だより2013

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11月28日 淡路島へ行ってきました!

131128あわじスト.jpg南あわじ市松帆古津路の海岸で漂着したアカウミガメ131128あわじスト海浜植物.jpg風に吹かれる海浜植物たちウミガメが漂着しているとの連絡を2件立て続けに受け、現地へ行ってきました。1件目は南あわじ市松帆古津路の海岸です。行ってみると甲羅の大きさ(SCL)89.1㎝の大きなアカウミガメでした。すでに死亡しており、腐敗もかなり進行しておりました。通報者の南あわじ市役所の皆様と埋葬してきました。
もう1件は南あわじ市阿那賀の海岸からの通報でしたが、現地へ到着した時はすでに再漂流してしまった様子で確認できませんでした。通報者からの写真ではアカウミガメが漂着していたようです。この日はここ一番の寒さで、風に吹かれる海浜植物たちが吹き飛ばされまいと耐え忍んでいるようにみえ印象的でした。寒さも一層引き立ちました。(谷口)

11月25日 日和佐大浜を視察し光環境の改善について関係者と協議しました!

日和佐公民館における講演会のひとコマ.jpg日和佐公民館における講演会のひとコマ徳島県美波町日和佐大浜は、世界で最も古くからウミガメの保護調査研究に取り組み、国の天然記念物にも指定されている由緒正しい産卵地です。しかし、近年は全国的にアカウミガメの産卵が回復傾向にある中で、日和佐大浜は依然として低調のまま。原因はいろいろ考えられますが、どうも、周辺の照明が怪しいということになり、25日に第24回ウミガメ会議の招待講演者ブレアー・ウェザリントン博士とともに、現地に足を運び、夜の浜を視察してきました。産卵期とは状況が異なっているとは言え、確かに、私がこれまで歩いてきた産卵地に比べて、格段に明るいのです。翌日、町長をはじめ、地元の関係者とのディスカッションの場が設けられ、近藤康男先生による60年前の状況、田中さんによる現状と問題点に続き、ウェザリントン博士と私からは視察の結果と解決策について説明と提案をして、理解を得ることができました。今後は、周辺の光環境について町をあげて改善していくとのことですので、その具体的な取組と上陸産卵の回復を見守りたく思います。(松沢)

11月10日(日) ウミガメエコツーリズムと悠ちゃんの人工ヒレ装着試験を行います!

●イベントは雨と強風のため中止となりました。
ウミガメエコツーリズム.jpg↑クリックでPDFをダウンロードできます当会では神戸市等と協力し、周辺で収容されたウミガメを神戸空港島の人工海水池で一時保護・治療し、秋になれば高知県の海に放すレスキュー活動を行っております。ウミガメエコツーリズムではウミガメクイズやウミガメの甲羅磨き、ウミガメ紙芝居など、ウミガメを間近に見て、触って、学べるイベントが盛りだくさんです。イベント会場の隣では、前肢を失ったアカウミガメの悠ちゃんの人工ヒレ装着試験も行っており、作業を見学していただけます。悠ちゃんの人工ヒレも佳境に入りつつあり、今回は人間用のフィンを加工して作製した最先端の人工ヒレを装着した悠ちゃんをご覧いただけます。皆さんぜひご来場ください!


■開催日時:平成25年11月10日(日曜)
       13時30分~、14時30分~.
■開催場所:神戸空港島西緑地 人工海水池内 北側東屋周辺
■実施内容:ウミガメの身体測定(13時30分のみ)
      ウミガメ解説    ウミガメクイズ
      ウミガメ紙芝居   ウミガメの甲羅洗い
■参加方法:参加自由(申込み不要/現地集合)
■参加費:無料
■その他:台風などの悪天候の場合は中止する場合もあります。中止する場合はホームページでお知らせいたします。


人工海水池位置図.jpg
↑クリックで拡大表示します

9月7日 みなべ町千里浜で孵化率調査を実施しました!

20130907みなべLion孵化率調査竹網金柵運搬①.JPG竹網・金籠の回収作業20130907みなべLion孵化率調査集合.JPGご協力いただいたライオン大阪工場の皆さんと毎年千里浜では、近年、アカウミガメの産卵巣がタヌキにより掘り返される被害が頻発しているため、上から網を被せて護るなどの対策を講じています。9月7日には、その効果の確認も含めて、7月前半に産卵された巣を中心に孵化率調査を実施しました。猛暑の影響も心配されましたが、今のところ順調に孵化しているようで、網も概ね機能していることが確認できました。ただ、一部の巣では網を避けるように側面から掘り荒されていました。被害が拡大するようなら、網の改良や別の対策が必要になるかもしれません。(松沢)

8月17日 神戸空港島人工海水池にて生き物観察会を行いました!

シロウミウシ.pngシロウミウシドロメ.png人工海水池で最も多く採集されたドロメ毎年、海水温が上昇してくるとウミガメが北上し、浅くて餌が豊富な瀬戸内海にやってきます。ところが、そこは船の往来や漁船の操業が激しく、多くのウミガメが死んでしまいます。そこで、当会では神戸市等と協力し、周辺で収容されたウミガメは神戸空港島の人工海水池で一時保護・治療し、秋になれば高知県の海に放すレスキュー活動を行っております。今年は、アカウミガメ(8頭)とアオウミガメ(2頭)を収容しており、今回は彼らの健康診断と共に、人工海浜池に生息する生き物たちの観察会を行いました。ウミガメのたちの健康診断では、参加していただいた皆様と甲羅洗いをしたり、ウミガメクイズをしたりで、瀬戸内海のウミガメの現状を知っていただけたのではないかと思います。また、今回は人工海水池内の生き物採集も同時に行い、さまざまな生き物たちを採集することができました。最も多く採集したのは、ハゼの仲間のドロメで、その他、アミメハギ、ニジギンポ、クサフグ、ハオコゼ、アオタナゴ、ナベカ、ホンヤドカリ、イソガニ、シロウミウシ、シラヒメウミウシ、イソスジエビ、ガザミ等々の生き物たちが観察されました。皆様には一見なにもいなさそうな人工海水池にも多くの生き物たちが生息しているのだと感じていただけたのではないかと思います。(谷口)

8月17日 神戸空港島人工海浜池にて生き物観察会を開催します!

ウミガメおサカナエコツーリズム.jpgチラシのPDFはコチラをクリック!当会では神戸市等と協力し、周辺で収容されたウミガメを神戸空港島の人工海水池で一時保護・治療し、秋になれば高知県の海に放すレスキュー活動を行っております。今年は、アカウミガメ(8頭)とアオウミガメ(2頭)を収容しました。今回、健康診断を行うためウミガメを取り上げる際、市民の皆さんにも浦島太郎の気分を味わってもらおうと、観察会を実施します。ウミガメクイズに紙芝居、ウミガメの甲羅洗いなどイベント盛り沢山です。また、今年は魚などの生き物観察会も行います。是非、ご参加ください。
なお、同日にサメによって前肢を失った「アカウミガメの悠ちゃん」の人工ヒレの装着試験も同場所で実施します。前回(7月15日)の試験は、人工海水池にて行いましたが、悠ちゃんのあまりの成長ぶりに人工ヒレのサイズが合わず、試験は失敗に終わりました。今回は採寸、型取りをし直し製作した第32モデルをテストします。

■開催日:2013年8月17日(土曜)
■開催場所:神戸空港島西緑地 人工海水池内 北側東屋周辺
■実施内容:
12時30分~ ウミガメ観察会
ウミガメの身体測定、ウミガメクイズ、ウミガメ紙芝居、ウミガメの甲羅洗いなど
14時30分~ おサカナ観察会
  人工池に生息している生き物を捕まえての観察など
■参加方法:参加自由(申込み不要/現地集合)
■参加費:無料
※台風などの悪天候によって中止する場合はホームページにてお知らせいたします。
神戸空港島人工海水池地図.jpg【詳細地図】 ※クリックすると拡大表示されます


8月4日 淡路市・洲本市の海岸に漂着したアカウミガメの調査に行ってきました!

事務局だより用(淡路市尾崎海水浴場漂着アカ).JPG8月4日、淡路島の淡路市と洲本市よりウミガメが漂着しているとの連絡を受け、調査に行ってきました。まずはじめに洲本市の海岸に行きました。現場に到着し、確認すると漂着していたのはアカウミガメでした。この個体は漂流・漂着してからずいぶんと時間がたっているようで、海岸に残っているのは骨になった甲羅のみでした。甲羅の長さが791mmと大きかったことから、日本沿岸に繁殖のためにやってきたカメだと予想されます。
続いて現場を移動し、淡路市の海岸に行くと、漂着していたのは甲羅の長さが742mmのアカウミガメでした。計測し、解剖したところ体内に小さな卵胞が確認できました。カメのサイズ、卵胞の大きさから推測するに、このカメは来年または再来年あたりに産卵する個体だったかもしれません。
このように夏場の大阪湾・瀬戸内海にはアカウミガメが来遊してきます。湾内は水深も浅く、アカウミガメの好物のヒトデ、エビやカニなどの餌も豊富なためです。ところが湾内は漁業活動も活発に行われており、今回のように事故に巻き込まれてしまう死んでしまうウミガメもいます。私たちはそんなウミガメたちを助ける活動も行っています。8月17日には助けたウミガメたちの健康診断とともに観察会を行います。(※詳細は上記↑「神戸空港島人工海浜池にて生き物観察会を開催します!」の記事をご参照ください) 皆様のご参加お待ちしています。
また、漂着情報を知らせてくださいました皆様、どうもありがとうございました。(上野)

7月27日 三重県千代崎海岸に漂着したオサガメの調査に行ってきました!

130727千代崎海岸漂着オサガメ1.jpg7月27日、三重県鈴鹿市千代崎海岸にオサガメが漂着しているとの情報をいただきました。三重県北部では、三重大学のウミガメ調査サークルかめっぷりが精力的に活動しているのですが、貴重な例ということもあり、事務局からも調査に行かせていただきました。現場に到着すると、なんとも大きなオサガメで、あおむけに横たわっています。波打ち際で調査をするのも大変なので、少しで上に上げようと、皆で力を合わせて引っ張るも、びくともしません。仕方なしに、その場で調査し、全体的に損傷が激しかったので参考値ではありますが、甲長約1600mm、甲幅約930mmであることがわかりました。この大きさ、オサガメにしても大人サイズです。また、しっぽも顕著に伸びていたことから、オスであることがわかりました。食べているものが気になるところでしたが、胃の中は空っぽで、何も食べていませんでした。日本ではほとんど産卵例のない本種の成熟しているかどうかの大きなオスが、確認されたのは非常に貴重な例だと言えます。このような貴重な個体を調査することができたのは、情報を提供いただいた当会理事の若林郁夫さん、鈴鹿建設さん、三重大学かめっぷりの皆様のおかげです。また鈴鹿建設さんには重機を用いての埋設もしていただきました。ありがとうございました。(岡本)

7月7日 大阪府忠岡町大津川河口漂着アオウミガメを調査してきました!

20130707大阪府忠岡町アオ剥製2.jpg20130707大阪府忠岡町アオ剥製1.jpg7月7日、大津川河口にウミガメが漂着しているとの情報をいただきました。送っていただいた写真を見ると、大きなアオウミガメです。大阪湾内では、大きなアオウミガメを見ることは少ないので、どんなものを食べているか、オスなのかメスなのか非常に気になるところです。河口なので、到着までに流れてしまわないことを祈りながら、現地に赴き、情報を提供していただいたきしわだ自然資料館の平田さんに案内していただいたところ、まだありました。ホッとしながら近寄ると、全く腐敗臭がしません。おやっと思いながら手を持ち上げるとそこには縫い痕と大量の糸くずが・・・。なんとこのカメ、剥製が捨てられたものだったのです。これまでにも、何件かこんなことがありました。調査し終えた後に考えれば、首がまっすぐ伸びている、泥のかぶり方や目が不自然など、いろいろおかしなところはあるのですが、あまりの興奮に冷静な判断ができなかったようです。これに懲りず、近畿近郊で情報があれば、調査に行かせていただこうと思いますので、これからも情報をお待ちしております。情報提供いただき、場所の案内までしていただきました、きしわだ自然資料館の平田さん、風間さんをはじめとする皆様、ありがとうございました。(岡本)

7月2日 ウミガメの雑種に関する報道について

6月26日夜に奄美大島龍郷町の海岸にて、当協議会の石原孝研究員がアカウミガメとタイマイの雑種と思われる個体の産卵を確認しました。それに関する報道が複数のメディアでなされ、一部、誤解が生じていますので、ここに説明させていただきます。
まず、近年、ウミガメ類の雑種が各地で発見されており、これが人間によって引き起こされている現象ならば、ウミガメ類を絶滅に追いやる新たな脅威とされています。一方、この異種間の交雑が進化学的にも古い時代から起こっているなら、種の成り立ちを考えるうえで非常に興味深いところです。
今回はF1(雑種第1代)が別の個体と交尾し産卵したわけで、その子供、つまりF2がどのような状態で生まれてくるのかが注目されます。まず、両種の間に遺伝的に隔離されていれば今回の卵はふ化しないと予想されます。しかし、隔離が十分でない場合は子ガメが生まれる可能性がないわけではありません。もし、子ガメが生まれ、さらにその子ガメに繁殖能力があるとするなら、アカウミガメとタイマイの間で遺伝的な隔離が崩れていることを意味し、両種の間に遺伝子の浸透が起こり、この2種が成立しなくなります。
今回の雑種の発見は、このように、保全生物学上、さらに系統遺伝学上、貴重なものだと言えます。そこで、今回は鹿児島県に許可を申請し、卵を一時収容させていただき、ふ化の確認、さらには、もし子ガメが得られたならその形態を確認させていただきたいと考えています。もちろん、子ガメが生まれた場合は、観察したのち、すみやかに自然に還しヒトの影響が極力ないよう配慮します。
今回の報道で、雑種だからその子ガメはすべて自然界から除去するような捉え方をされる方がおられましたが、そのような考え方や計画は全くありません。ただし、一部の皆様には誤解を生じさせ不快の念を与えたことに対しては、ここに深くお詫びいたします。

日本ウミガメ協議会 会長  亀崎 直樹

6月26日にアカウミガメとタイマイの雑種の産卵が確認され、その子ガメは海に返さない方向で検討しているとの記事が複数の新聞に掲載されました。自然に産まれたものを自然界から隔離するという点について、多くのご批判をいただいております。日本ウミガメ協議会としては雑種を排除すべきとは考えておらず、私の不十分な発言により多くの方に不快な思いをさせてしまいましたことを心よりお詫びし、今後の対応について訂正させていただきます。
現在、卵の大半はふ化後そのまま海に向かうことも可能なように、産卵されたままの状態で砂浜に残しています。今後の卵と子ガメへの対応につきましては、自然な形で海に返すことを前提としてまいります。
今回報道された見解は私個人の迷いを含んだ意見のひとつであり、その背景として雑種は人の影響で生まれた可能性を意識していました。
海外の一部地域では産卵しているウミガメの4割が雑種で、交雑はほんの2世代程度(40年~)前から進んできたのだろう、という研究報告があり、その要因として人為的な要因がいくつか上げられています。日本でも同じような状況になっていくのかどうかは検証し続けなければ分かりませんが、雑種の誕生に人の影響があるならば今回の子ガメを自然界に戻していいのかという考えもあると思い発言したものでした。雑種の存在を否定するつもりはなく、人為的な影響も考えなければいけないという思いでしたが、不十分な発言でした。お詫びして訂正いたします。

日本ウミガメ協議会 主任研究員  石原 孝

6月17日 「Blue Ocean Project」 2013年のコラボTシャツ登場!

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Blue Ocean Projectとは、豊島(株)さんの展開するオーガニックコットンブランド「オーガビッツ」による、日本ウミガメ協議会の支援活動です。今年も昨年に引き続き、全国のイオン系列にて展開中のファミリーファッションブランド「ikka(イッカ)」さん122店舗にて、6月17日から寄付付きのコラボTシャツが販売されます。ウミガメやウミガメの産卵する自然な砂浜をもとに素敵なデザインになっていますのでお近くにお立ち寄りの際は是非ご確認ください!(石原)
LinkIconBlue Ocean Projectの詳細はコチラから!

6月14日 南あわじ市土生で混獲されたアオウミガメの調査に行ってきました!

南あわじ混獲アオ♂SCL482mm.JPG6月14日、兵庫県南あわじ市土生よりウミガメが混獲されたとの連絡を受け、調査に行ってきました。産卵シーズンということで、大きなアカウミガメではと予想していたのですが、混獲されていたのは甲長48cmのアオウミガメでした。解剖したところ生殖腺よりオスであることが分かり、消化管より大量の海藻がでてきました。土生の漁師さんにお話しを伺うとこの時期の淡路島沿岸にはたくさんの海藻が繁茂しているとのことでした。また、数日前には大きなアカウミガメを見たとおっしゃっていました。どうやら、この時期の淡路島周辺は和歌山や徳島に産卵にきたアカウミガメと、海藻を食べに来たアオウミガメとで大変混雑しているようです。解剖にあたっては、情報をくださった西野さんをはじめとする漁師の方々にたくさんのサポートをしていただきました。調査に協力してくださったみなさまありがとうございました。(上野)

6月3日 「復興予算がウミガメに」に関するコメント

朝日新聞(6月3日)朝刊に東日本大震災の復興予算が、ウミガメ保護に使われているという記事が掲載されました。ウミガメ関係者までが復興予算で焼け太りしているとこの世に思われては大変と、現地と連絡をとりました。
確かに昨年の産卵シーズンに調査員募集の広報が屋久島町から出され、島の周囲に点在する住民の何人かが応募し、夜の8時から浜を観察し、収入を得たようです。ただし、島で最も大きな産卵海岸である田舎浜(永田)で調査を行っている屋久島うみがめ館はこの予算とは関係がないとのことでした。
想像するに、鹿児島県から復興予算を押し付けられた屋久島町がその使途に苦慮したあげく日頃から予算を回すことが出来なかったウミガメの監視に予算をつけてしまったと思われます。問題は現地の情報も知らぬまま、震災の復興という名目だけで予算をばらまく現在の国の体制にあることだけは間違いありません。納税者、鹿児島県、屋久島町、そして震災にあわれた皆さん、そしてこうして対応に追われるウミガメに関わる人間に対し、失礼な行為にほかありません。
鹿児島県は北太平洋で最大のアカウミガメの産卵地です。ウミガメ保護条例をつくり、砂浜の監視を行い、その効果か、ここ15年は上陸するカメの数が増え続けています。その貴重な活動やモニタリングは、世界から注目を浴びていますが、本当に微々たる予算で支えられています。予算が必要なところには資金が回らず、時のムードで金が流れてしまうこの風潮。成人病状態です。私もですが。

会長 亀崎直樹

5月11日 平成25年度徳島県アカウミガメ上陸・産卵調査講習会を開催!

2013.5.11徳島ウミガメ講習会  (18).JPG5月11日に徳島県美波町において、恒例の講習会を開催しました。「美波町」は平成の大合併で新しくつけられた町名です。ウミガメに精通されている皆様には「日和佐」といった方がよく伝わるのではないでしょうか。その日和佐も例にもれず、徳島の海岸は何処も上陸産卵数が伸び悩んでおります。この講習会が始まって丸14年がたちましたが、明確な増加傾向はみられません。それでも、調査をされている方々による日々の努力によって、人工構造物の影響で悪化した砂浜環境でも、なんとか現状が維持されているのだと感じました。ウミガメが減っている原因は混獲によるものなのか、砂浜環境の悪化で隣の和歌山、高知に移っているために徳島は少ないのではないだろうかということから、上陸数を増やすために工夫できることは、ふ化率を上げるためにできることは何だろうかと、少しでも多くのウミガメが今後も上陸してくれる浜を残していきたいという、皆さんの熱い気持ちが伝わってきます。ウミガメの上陸する浜を守っていくためには、調査されている方々の努力だけでは限界があります。地域住民の方や行政の方、様々な人の意識が合わさってこそ、人にもウミガメにも心地よい環境が築けるのではないかと考えさせられました。(植月)

4月26日 ウミガメトークショーを行います!

2013年4月26日、東急ハンズ渋谷店 HINT7(HANDS CAFE)において、ウミガメトークショー「実は身近なウミガメ ウミガメ天国ニッポン」を行います。
じつは日本って世界の中でもウミガメの集まるすごい場所だって知っていましたか?暖かい沖縄だけじゃなく、北海道までグルッと一周、全国にいるんです。普通に生活をしているとほとんどウミガメに出会うことはありませんが、ちょっと海へ目を向ければウミガメがそこに。ウミガメの意外な生き方や生活、生態について、調査現場での裏話を交えてお話します。
◆日時:2013年4月26日 19:00-20:00
◆場所:東急ハンズ渋谷店 HINT7(HANDS CAFE)
◆演者:石原 孝【日本ウミガメ協議会主任研究員/東京大学大学院特任研究員】
◆参加費:600円(選べるドリンク付き)
※準備の都合上、予約をお願いします。
↓↓↓ 詳しくは東急ハンズ渋谷店のホームページまで!
LinkIcon詳細はコチラをクリック!

4月24日~25日 日本海ウミガメ漂着ワークショップを開催しました!

日本海ウミガメ漂着WS集合写真.JPGこの冬、日本海ではウミガメの漂着が相次ぎました。その数なんと2012年10月から2013年3月までの間に167個体、混獲されたものを含めると232個体です。過去4年間の記録をざっと見ても、大体30個体程度ですので、この冬がいかに多かったかがわかります。
そこで、何が起こっていたのかを可能な限りまとめ、関係者間で情報を共有しておくため、日本海でウミガメの漂着情報をまとめられている方々にお集まりいただき、標記ワークショップを神戸市立須磨海浜水族園と共催で開催しました。このワークショップには関係者、学生、一般参加を合わせて40名の参加がありました。
漂着が特に多かったのは福井県、石川県、新潟県の3県で、生後半年程度と思われるアカウミガメの幼体が大半を占めていたのが特徴的でした。また、この冬はモダマをはじめとする、熱帯と亜熱帯に自生するマメ科植物の種の漂着も多かった点に注目が集まりました。南西諸島で生まれた子ガメが対馬暖流に乗って日本海へ入ってきたのではないかと考えられるのです。ただ、この冬の対馬暖流の流れや海水温にも例年とは大きな違いは見られないといった意見もあり、言い切ることもできません。そこで、今後は関係者間でのネットワークを作り情報共有や意見交換を密にし、まずは子ガメやモダマのDNAを調べ、どこから来たのか、目安を付けていこうということになりました。(石原)

4月24日~25日 日本海ウミガメ漂着ワークショップを行います!

UmigameWorshop.jpg2013年4月24日14時~25日12時、神戸市立須磨海浜水族園 本館2階 レクチャールームにおいて日本海ウミガメ漂着ワークショップを行います。この冬、日本海沿岸には例年になく多くのウミガメが打ち上がりました。その数150個体以上。ウミガメの行動・海流に何が起こったのか…?各地からの報告をまとめ、大量漂着の原因を探ります。ぜひご参加ください!(三根)
◆開催主旨: この冬は寒さが厳しく、そのためか日本海の沿岸には例年になく多くのウミガメが打ち上がり、4月1日の時点で既に青森県から山口県で約216個体、玄界灘や津軽海峡その他北海道沿岸を合わせると約232個体を記録しています。日本海に入ったカメが多かったのか、それとも水温や風など環境が厳しくてカメが打ち上がったのか、理由は現段階でもわかりません。ただ、この冬に起こったことは可能な限りまとめておくことは重要と考えます。そこで、関係者や興味のある人間が集まり、議論をする場を下記の通り設けることとなりました。
◆日時:2013年4月24日(水)14時~25日(木)12時
◆場所:神戸市立須磨海浜水族園レクチャールーム
◆主催:日本ウミガメ協議会・神戸市立須磨海浜水族園
◆参加費:無料(※ただし入園料が必要です)・懇親会費:3000円
◆問い合わせ:神戸市立須磨海浜水族園
   info@sumasui.jp / 078-731-7301(松沢・亀崎)
◆24日 
 主旨説明・参加者紹介 亀崎直樹【日本ウミガメ協議会/須磨海浜水族園】
 特別講演:日本海における生物の漂着 宮原一隆【兵庫県水産技術センター】
 日本海のこれまでのウミガメ研究 松沢慶将【日本ウミガメ協議会/須磨海浜水族園】
 参加者より個別地域的な漂着状況の報告
  秋田県 宇井賢二郎【男鹿水族館】
  新潟県 野村卓之【新潟市水族館】
  石川県 池口新一郎【のとじま水族館】
  福井県 田中俊之【越前松島水族館】
  福井県 梨木之正【福井市自然史博物館】
  島根県 村上昌吾【しまね海洋館アクアス】
  福岡県 宮地勝美【マリンワールド海の中道】
 懇親会
◆25日
 この冬(2012-13)の日本海のウミガメ漂着のまとめ 石原孝【日本ウミガメ協議会】
 論点整理:日本海でのウミガメ漂着の特徴
 まとめ:今後の注目点と協力体制
LinkIcon詳細チラシはコチラをクリック!

4月21日 第1回七里御浜・王子ヶ浜一斉クリーン作戦が開催されます!

七里御浜クリーン-1.jpg2013年4月21日(日)9:00~ 和歌山県と三重県にまたがるウミガメの上陸する浜で産卵シーズンに向けての清掃活動が開かれます。
浜をきれいにした後は、紀宝町ウミガメ公園でウミガメについて学んでみてはいかがでしょう!?(植月)
LinkIcon詳細のPDFはこちらをクリック!

4月3日 アカウミガメの産卵はじまりました!

ついに2013年もウミガメの産卵がはじまりました!4月3日には屋久島うみがめ館が鹿児島県屋久島で、4月8日には嘉陽宗幸さんが沖縄県国頭村で、どちらもアカウミガメの産卵を確認したとの連絡がありました。まだ今は先発隊のおでまし、という段階ですが、これから徐々に本格化していきます。調査をされている方には、毎日々々延々と砂浜を歩くつらくも楽しみな日々のはじまりでもありますね。(石原)

3月5日-9日 第60回日本生態学会に参加してきました!

生態学会と富士山.jpg会場から見る富士山の写真静岡県静岡市で開催された日本生態学会に参加し、アカウミガメにみる大型海棲爬虫類の成熟戦略について発表をしてきました。今回の参加者は2300人、口頭発表が250題にポスター発表が900題もあるなど、非常に大きな学会でした。話は脱線しますが、会場の外では駿河湾で獲れたゲホウ(トウジン)などの深海魚も味わうことができ、甘みのある淡白さで美味しくいただきました。また、会場からも富士山がきれいに見えたのも印象的でした。(石原)

2月16日 東海地区ウミガメ情報交換会開催!!

2013.2.16東海地区ウミガメ情報交換会.jpg2013.2.16東海地区ウミガメ情報交換会_集合写真.jpg当会では環境省からの受託事業の一環として、ウミガメに関わる各地区ごとの情報交換会を毎年実施しています。今年は東海地区。愛知、静岡のウミガメ関係者が40名ほど集まって、カメや砂浜について話し合いました。驚いたことは全長115kmに及ぶ遠州灘海岸において、ウミガメの繁殖に適した区域は、わずか4か所しかなく、それも2か所は導流堤、残りの2か所は離岸堤と原発によって維持されているのです。つまり、この海岸の自然は破壊され、人間の場当たり的な対応でウミガメの繁殖地としての機能が維持されているのです。これから50-100年先を見据えた時、この海岸をどうすればいいのか? 皆で憂いの時間を共有したのでした。(亀崎)

2月5日 福井県東三松海岸に漂着したウミガメの調査に行ってきました!

20130205.jpg2月5日、福井県大飯郡高浜町東三松海岸にてウミガメが漂着しているとの連絡を受け調査に行ってきました。発見者の井本文代さんにその時の詳細をお聞きすると、砂浜に生きたままひっくり返った状態で打ち上げられていたそうです。助けられたウミガメは、甲長368mmのアオウミガメで、なんと左前肢が欠損していました。しかし、傷口も塞がった状態だったので以前からこの状態で海を泳いでいたものの、何らかの原因で弱り打ち上がったと思われます。衰弱は見られましたが、暖めてやると少し元気になりました。今後は経過をみながら、欠損した左前肢の治療を含めて観察していく予定です。(北岡)

2月2日 2012年度紀伊半島ウミガメ情報交換会に参加しました!

2013/2/2和歌山みなべ町紀伊半島ウミガメ情報交換会.jpg2月2日、和歌山県みなべ町にて、2012年度紀伊半島ウミガメ情報交換会が行われました。この会では、紀伊半島で調査されている方が毎年集まり、その年のアカウミガメの上陸・産卵状況の報告をされています。今年度の傾向としては、2012年の日本各地と同様に、2011年よりも上陸・産卵の数が多い年だったとのことでした。しかし、台風の影響で砂浜から砂利浜になったところもあり、来年度、ウミガメが今年のようにたくさんのウミガメが上陸してくれるか心配される声も出てきました。また、千里浜で研究をされた大阪府立大の鶴田祐士さんから「アカウミガメの複数父性現象」についての報告がありました。複数父性とは、一度に母ガメが産み落とされた卵の中から、一頭でない、複数の父ガメ含まれていることで、今年度の研究ではじめて、千里浜で複数父性を確認されたことが報告されました。今回、はじめて参加させて頂きましたが、色々な調査のお話が聞けてとても勉強になりました。(島崎)

2月1日-9日 国際ウミガメ学会に参加してきました!

ポスター会場.jpg今年も国際ウミガメ学会(Annual Symposium on Sea Turtle Biology and Conservation)に参加してきました。アメリカのボルティモアで2月2日ー8日にかけて行われ、今回で33回目になります。65カ国から約1100名、ウミガメ協議会からは松沢と石原が参加し、小型化するみなべ千里浜で産卵するアカウミガメ(松沢)、漁業者へのインタビューから見えた新たなウミガメの生息場所(石原)について発表しました。他の発表には遺伝子から集団を考えるもの、発信機や記録計から移動や回遊を調べるもの、産卵数や孵化率・性比に関するもの、混獲に関連するものなどがあり、淡水ガメに関連する発表も今年は多くありました。
今年はハプニングや嬉しい出来事も続き、地元ボルティモアレイブンスが(アメフト)スーパーボウルで劇的な優勝を飾り、第2回東アジア会合を開き、石原が今年のカメキングになり、京都大学の浜端さんがポスター発表の生物学部門で学生賞を獲得し、長年連携してきたメキシコのホイット博士がチャンピオンになり、見たかったチェサピーク湾はあまりみれず、大雪で帰りの飛行機が欠航・1日延泊になりました。他にもまだありますがこのへんで。(石原)

1月17日 大阪府泉南郡岬町に漂着したアカウミガメの調査に行ってきました!

漂着アカ♂SCL742mm(事務局だより用).JPG1月17日、大阪府泉南郡岬町にてウミガメが漂着しているとの連絡が入り、翌日、調査に行ってきました。現地で確認すると漂着していたのは甲長742mmのアカウミガメでした。漂着個体は腐敗が進み、死後だいぶ時間が経っているようでしたが、頭部や四肢の欠損はなく、伸長した尾部よりオスであることが判別できました。解剖したところ、消化管より魚類の骨がたくさん出てきました。昨年の秋から、大阪湾周辺に漂着する個体を何度か解剖しましたが、消化管内よりまとまった量の魚類骨が見つかるのは今回で2度目でした。ウミガメは海洋生活に適応した生き物ですが、泳いでいる魚を捕食できるほど早く泳ぐことはできません。推測にすぎませんが、これらの個体は漁港近くで投棄される魚を餌として利用していたのかもしれません。この海域でのウミガメの食性に関してはまだまだ分からないことが多いので、今後も漂着個体から得られる情報に注目していきたいと思います。調査に協力してくださった皆様ありがとうございました。(上野)

1月5日 加古川の本荘ケーソンでウミガメが発見されました!

右前から.jpg兵庫県加古川市の船曳弘志さんより情報をいただきました。2013年1月5に加古川の本荘ケーソンに釣りにいかれた際、ウミガメが泳いでいたそうです。逃げなかったので、網ですくい上げたときの写真だそうです。これをみてハイブリッドだとわかる人はかなりの亀通です。多分、アカウミガメとタイマイのハイブリッドです。寒くて動きが悪いとはいえ網ですくえることから考えても、どこかで飼育されていた可能性があります。甲羅にはフジツボがついてはいますが、きれいです。このカメは放流されましたが、心当たりの方は連絡ください。(亀崎)

1月1日 あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます。2013年巳年が幕を開けました。
昨年も、悠ちゃん義肢プロジェクトの活動、種子島・野間池・室戸・島勝の混獲調査、全国各地の産卵・ストランディング・標識調査のまとめ、第32回国際ウミガメ会議への参加(メキシコ・ウアトゥルコ)、そして第23回日本ウミガメ会議(志布志湾会議)の開催と、皆様のおかげで、多くの活動を展開させていただくことが出来ました。心より御礼申し上げます。
また、2012年は、協議会が計数を始めてから、最も多くの上陸産卵数が確認された年となり、全国で調査をされている皆さんのうれしい悲鳴をたくさんご連絡いただきました。今年もたくさんのご連絡が届くことを楽しみにしております。
第24回日本ウミガメ会議は11月に静岡県・牧之原市で開催予定です。他のイベントも随時HPにアップしますので、皆様是非ご参加ください。
初心を忘れず、本年もウミガメや海洋・砂浜環境のことを第一に考え、邁進して参ります。変わらぬご支援宜しくお願い致します。
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。(植月)