Yu-chan Project

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更新日 2017-11-06 | 作成日 2009-04-02

悠ちゃん義肢プロジェクト経過報告

2015年4月29日 悠ちゃんとイエシマがお見合い。その結果は!?

イエシマを威嚇する悠.pngイエシマを威嚇する悠イエシマが悠の背中にのる.pngイエシマが悠の背中にのる2015年4月29日、悠ちゃんが姫路市立水族館で飼育されているオスのアカウミガメ「イエシマ」とお見合いをしました。お見合い当日の朝8時、悠ちゃんは担当者と一緒に須磨水族園を車で出発。約1時間後、お見合い会場である姫路市立水族館に無事到着し、午前10時、イエシマとのお見合いがスタートしました。初めての場所でのお見合いに緊張ぎみの悠ちゃんは常に警戒態勢で、興味を持って近づくイエシマには、口をあけて威嚇し、追い払ってしまいました。その後、こう着状態が続き、担当者らもあきらめかけていた午後5時頃、イエシマが悠ちゃんの背中にのることに成功しました。そのまま交尾かと思われましたが、体勢がうまく合わず1分ほどで離れてしまいました。午後8時頃まで観察を続けましたが交尾行動は観察されず、お見合いは終了となりました。今回は残念ながら交尾にはいたりませんでしたが、悠ちゃんの産卵に向けて、これからもお見合いを計画していきたいと思います。皆様、今後も婚活に頑張る悠ちゃんを応援してください!

2015年4月29日 悠ちゃんがお見合いをします!

昨年秋に行った身体計測では、甲長85cm、体重114kgだった悠ちゃん。自然界では砂浜に上陸し、産卵しても良い大きさです。そこで、悠ちゃんにも自然のウミガメに近い生活史を送ってもらおうと今年もお見合いをすることになりました。お相手は姫路市立水族館で飼育されているオスのアカウミガメ「イエシマ」です。過去2回のお見合いは悠ちゃんが普段、過ごしている須磨水族園で行われましたが、今回は姫路市立水族館のウミガメプールで行われます。初めての場所で頑張る悠ちゃんに是非会いにいってやってください。
●「婿アカウミガメ(オス)」のプロフィール
名前:イエシマ
出身:1992年8月26日に家島沖で保護され姫路市立水族館に搬入
大きさ:甲長98.6cm、体重152kg(平成26年7月25日計測)
お見合い日時・場所:2015年4月29日(水曜・祝日)9時30分より姫路市立水族館ウミガメプールにて実施。

2014年11月23日 悠ちゃんが須磨海浜水族園に引っ越ししました!

先日11月23日、悠ちゃんが神戸空港島人工海水池から須磨海浜水族園に引越ししました!約半年間半自然の環境で過ごしてきましたが、広い海でエサを求め泳ぎまわったおかげか、14kgのダイエットに成功しました!水温が高くなる来年の6月頃までは、リバウンドしないよう注意しながら、須磨水族園の大水槽で過ごします。すこしほっそりした悠ちゃんに会いに行ってやってください。(三根)

2014年11月1日 悠ちゃんの体重測定を行いました!

引き上げられたウミガメ.JPG引き上げられたウミガメ体重測定中の悠ちゃん.JPG体重測定中の悠ちゃん5月から人工海水池でダイエットに励んでいた悠ちゃん。この日は悠ちゃんやウミガメたちの身体測定のため、10名以上のダイバーたちに集まっていただきました。ダイバーたちの多くは、当然ですがウミガメを捕まえるのは初めて。海の中を縦横無尽に泳ぎまわるウミガメを捕獲するのは未経験者には相当難しい・・・はずでしたが、30分もしないうちにウミガメたちはどんどん引き上げられ、あっという間に仮設プールはウミガメだらけになりました。イベントに集まってくださった方々も、たくさんのウミガメに驚いていました。
そんな中行った、悠ちゃんの体重測定。5月から8月の間には11kgの減量に成功しましたが、今回は8月に117kgだった体重が114kgに減り、3kg減量しました。水温の低くなった人工海水池の中で、活発には泳がずじっと過ごしていたのでしょうか。悠ちゃんの甲羅の大きさは85cmで、同じくらいの大きさの野生のウミガメの体重は、90kg程度。ウミガメらしい体形になるためには、もう少しダイエットに励む必要がありそうです。(三根)

2014年11月1日 悠ちゃんの公開身体測定を実施します!

平成26年11月1日(土)に前足を失ったアカウミガメの悠ちゃんの公開身体測定を実施します。やや太り気味の体重を減量するため、また、少しでも自然に近い環境で過ごしてもらうため、現在、神戸空港島西緑地人工海水池で過ごしている悠ちゃん。5月に須磨水族園から人工海水池へ引越しした悠ちゃんの体重は、128kg(5月当時)から8月には117kgに減り、順調にダイエットに成功しています。あれから3か月、今回も順調に減っているのでしょうか?また、人工海水池には、悠ちゃんの他に12頭のウミガメが過ごしており、彼らの身体測定も同時に実施します。その他、ウミガメクイズに紙芝居、ウミガメの甲羅洗いなどイベント盛り沢山です。悠ちゃんやウミガメたちにぜひ会いに来てください!

●前足を失ったアカウミガメ 悠ちゃん の身体測定
●開催日時:平成26年11月1日(土)
●開催場所:神戸空港島西緑地 人工海水池内 北側東屋周辺
●実施内容およびスケジュール:
  13時30分 悠ちゃん紙芝居 & ウミガメクイズ
  13時50分 ウミガメの甲羅洗い
  14時10分 悠ちゃんおよび他のウミガメの身体測定
  14時30分 ウミガメ運び「ウミガメを人工池にかえしてあげよう」
  15時   終了
●参加方法:参加自由(申込み不要/現地集合)
●参加費:無料
●台風などによる悪天候の場合は中止する場合もあります。

2014年8月3日 悠ちゃんダイエット成功なるか?

すこしスリムになった?悠ちゃん.jpgすこしスリムになった?悠ちゃん紙芝居に耳を傾ける子どもたち.jpg紙芝居に耳を傾ける子どもたち2014年8月3日、神戸空港島の人工海水池でダイエットに励む悠ちゃんの身体測定を行いました!5月に人工海水池へ引越し、11頭のウミガメと共に過ごしていた悠ちゃん。黙っていてもエサがもらえる水族園とは違い、ここでは自力で餌を見つけなければなりません。豊満な体を維持しようと餌を求めて泳ぎまわったのか、それとも食事制限をしたのか定かではありませんが、引越しをした5月に128㎏もあった体重は117kgに減り、11kgの減量に成功しました!また小雨の降る中、イベントには約50名の方にお越しいただきました。大きな悠ちゃんを目の前に子どもたちは大騒ぎしながら、悠ちゃんの体重測定や甲羅磨きを手伝ってくれました。またウミガメ紙芝居では静かに悠ちゃんのエピソードを聞いてくれました。悠ちゃんダイエット作戦はこれからも続きます。悠ちゃんは再び減量に成功するのでしょうか?次回の身体測定の日をご期待ください!(三根)

2014年8月3日 ダイエット中悠ちゃんの身体測定を実施します!

平成26年8月3日(日曜)に前足を失ったアカウミガメの悠ちゃんの身体診断を実施します。当会ではさまざまな企業、大学と協力して、前足をサメに食いちぎられたアカウミガメの悠ちゃんに人工ヒレを作る「悠ちゃんプロジェクト」を行ってきました。悠ちゃんの人工ヒレは平成26年4月に無事に完成し、現在、悠ちゃんは、神戸空港島西緑地人工海水池で過ごしています。普段、須磨水族園の大水槽で過ごしている悠ちゃんですが、やや太り気味の体重の減量をすることと、少しでも自然に近い環境で過ごしてもらう目的で、水温の上がる今の時期は半自然環境の人工海水池で過ごしています。5月に大水槽から人工海水池へ引越しさせた悠ちゃんの身体測定を約3か月ぶりに実施します。5月当時、約128キロあった体重は減っているのでしょうか?その他、人工海水池には、12頭のウミガメが過ごしており、彼らの身体測定も同時に実施します。身体測定の他に、ウミガメクイズに紙芝居、ウミガメの甲羅洗いなどイベント盛り沢山です。皆さん、ちょっとだけスマートになった?悠ちゃんに是非とも会いにきてやってください。

◆前足を失ったアカウミガメの悠ちゃんの身体測定実施内容
  13:30 悠ちゃん紙芝居 & ウミガメクイズ
  14:00 ウミガメの甲羅洗い
  14:30 悠ちゃんの身体測定
  15:00 ウミガメ運び「悠ちゃんを人工池にかえしてあげよう」
  15:30 終了
◆開催日時:平成26年8月3日(日曜)13:30より
◆開催場所:神戸空港島西緑地 人工海水池内 北側東屋周辺
◆参加方法:参加自由(申込み不要/現地集合)
◆参加費:無料
◆お問い合わせ先:080-3386-6602(三根)

※台風などによる悪天候の場合は中止する場合もあります。

2014年4月5日 限界…いや、完成!悠ちゃんの人工ヒレ報告会とお披露目パーティを行いました

悠1.jpg報告会の様子悠2.jpg人工ヒレ装着に悪戦苦闘するスタッフ4月5日、2009年から5年に及んだ悠ちゃんの人工ヒレプロジェクトの報告会と、最新の人工ヒレのお披露目パーティを行いました。報告会には約70名の方々にお越しいただき、大盛況となりました。これまで人工ヒレ装着は川村義肢チームにお任せしてきましたが、人工ヒレ製作の最後のポイントは、「誰でも簡単に装着できるものであること」でした。今回は装着方法を伝授していただき、協議会スタッフが装着を行いました。スタッフ一同ハラハラする中、ジョーズのテーマをBGMにいざ入水…!人工ヒレは外れることなく、悠ちゃんは大水槽でスイスイ泳いでくれました。現在も人工ヒレをつけ、須磨水族園大水槽で泳いでいます。2008年にヒレを失った状態で発見されてから、甲羅の長さは12cm伸び、体重は65kgも増え、悠ちゃんは立派なアカウミガメに成長しました。今後は須磨水族園と神戸空港人工海水池を行き来しながら、ダイエットやお見合いをし、いずれは産卵してほしいと願うばかりです。
5年間紆余曲折ありましたが、プロジェクトメンバーの意地と、ご支援・ご協力いただいた皆さまのおかげでここまで続けることができました。本当にありがとうございます。今後とも、悠ちゃんをよろしくお願いします!(三根)

2014年4月5日 人工ヒレ開発「悠ちゃん人工ヒレ報告会・お披露目パーティー」を開催します

悠ちゃん人工ヒレ記念シンポ.jpg↑チラシのダウンロードは画像をクリック!サメに前肢を食いちぎられて発見されたアカウミガメの「悠ちゃん」に人工ヒレを装着させる「悠ちゃんプロジェクト」を、神戸市、神戸市立須磨海浜水族園、川村義肢株式会社、山本化学工業、東京大学、大阪大学、京都大学などと協力しながら行なってきました。 人間の技術をもってしても、高度に進化したウミガメのヒレの動きを再現することは困難でしたが、5年間 悪戦苦闘、試行錯誤した結果、やっと作り上げられた悠ちゃんの人工ヒレをこの度お披露目いたします。加えて、その製作に携わった技術者、研究者、ボランティアの皆さんから苦労をお話しいただきます。皆様のご参加をお待ちしております。



◆日時と開催場所◆
平成26年4月5日(土曜)
悠ちゃん報告会 15時~17時
神戸市立須磨海浜水族園 本館3階 悠ちゃんコスモス

お披露目パーティー 18時~20時
神戸市立須磨海浜水族園 本館1階 エントランスホール
※パーティーのみ参加の場合、17時45分より西出口から受付。

◆報告会講演者(予定)◆
神田 一憲氏 (川村義肢株式会社)
山本 晃大氏(山本化学工業株式会社)
佐藤 克文氏(東京大学大気海洋研究所)
阪上 雅昭氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)
亀崎 直樹氏(神戸市立須磨海浜水族園/日本ウミガメ協議会)

◆参加費◆
報告会 無料(別途入園料要)
お披露目パーティー 3,000円(予定)

◆申込方法◆
別紙の申込用紙にて、Eメール、ファックスまたは郵送にて申し込みください。

◆申込先◆
ファックス (078)731-6333 メール info@sumasui.jp
神戸市須磨区若宮町1丁目3番5号 
神戸市立須磨海浜水族園 「悠ちゃん人工ヒレ報告会」係

◆申し込み締め切り◆
平成26年3月28日(金曜)
※報告会は当日参加も受け付けます。

詳しくはこちらから
http://www.sumasui.jp/info/2014/02/post-26.html

2014年3月15日 第29回ウミガメ人工ヒレ開発プロジェクト技術検討会議を行いました

IMG_2177.jpg4月に人工ヒレのお披露目を控えた悠ちゃん。今回は人工ヒレ製作の川村義肢チーム、ジャケット製作の山本化学工業、データロガーによる行動分析を行う東大チーム、幸せ度の分析を行う京大チームが集まり、ひと区切りを迎えた5年間の悠ちゃんプロジェクトを振り返り、悠ちゃんの今後について話し合いました。5年の年月をかけて洗練され、出来上がった第36モデル。大水槽では人工ヒレを装着し、悠々と泳ぐ悠ちゃんの姿を見ることができました。概ね納得のいく人工ヒレができたとはいっても詳細な分析はまだまだこれから。今後、水温が高くなる5月以降に、東大チームによる神戸空港ラグーンでの遊泳データ採取を行い、第36モデル装着時の悠ちゃんの泳ぎを科学的にも分析していきます。また、悠ちゃん幸せ度の評価についてもこれからです。今回議論された内容は4月5日に須磨海浜水族園で行われる報告会でお話し頂きます。皆様ぜひお越しください!(三根)

2014年2月23日 須磨水族園大水槽で装着試験を行いました

140223悠ちゃん.jpg2009年1月に開始された悠ちゃんプロジェクト。あれからちょうど5年が経ち、概ねメンバー一同が納得できるような人工ヒレが出来上がってきました。本日は、前回の長期試験後に問題となった素材等の細かな修正がされました。人工ヒレを装着された悠ちゃんは、多少戸惑いながらも元気に泳ぎ出しました。このまましばらく水族園の大水槽で過ごします。次回は3月15日に悠ちゃんプロジェクトのメンバー一同に集まり、最後の検討委員会が開催されます。さらに4月5日にはこれまでの5年間の悠ちゃん人工ヒレ開発を振り返り、報告会とパーティーが神戸市立須磨海浜水族園で開催されます。皆様、是非、元気に泳ぐ悠ちゃんに会いに来てやってください。

2013年12月16日 第35モデルを装着して大水槽で泳ぐ悠ちゃん

水族園大水槽でウミガメをかわす悠ちゃん.jpg11月7日から第35モデルの人工ヒレを装着して神戸空港島人工海水池で過ごしていた悠ちゃんが須磨海浜水族園へ引っ越ししました。約1か月間装着し続けていた人工ヒレの状態に大きな問題はなく、また、東大チームによるデータロガーの分析結果も、遊泳速度は健常個体に比べてまだまだ遅いものの、潜水時間、潜水回数や潜水深度等のデータは健常個体と同等の値を示しており、徐々に健常個体と同等の潜水行動をするようになってきました。ただ気になるの長期装着後の前肢に傷が確認されたことです。しばらくは人工ヒレを装着せずに水族園の大水槽で過ごします。ちなみに現在、大水槽の前にはこたつが用意されています。こたつに入って温まりながら、悠ちゃんを見守ってやってくださ。(谷口)

2013年11月7日 悠ちゃん ラグーンでも絶好調!

ラグーンへ入る悠ちゃんと見守るプロジェクトメンバー.jpgラグーンへ入る悠ちゃんと見守るプロジェクトメンバーウミガメを捕まえ終えたダイバーの皆さん.jpgウミガメを捕まえ終えたダイバーの皆さんこの夏は須磨海浜族園で人工ヒレの調整を続けていた悠ちゃんですが、ヒレの調整も順調に進み、11月7日、約4か月ぶりに神戸空港島人工海水池で装着試験を行いました!人工ヒレをつけ、広いラグーンで泳ぐ悠ちゃんはこれまでになく速く、また人工ヒレを大きく動かして泳ぎだしました。その速さは動画を撮るダイバーも追いかけるのがやっとで息が切れてしまうほど。3日間人工海水池で過ごした後、11月10日にヒレのチェックを行いました。人工ヒレをよく使って泳いでいたためか、部品は錆びて外れそうでしたが、川村義肢に修理・調整をしていただいた後、再び人工海水池へ放流しました。このまましばらく人工海水池で過ごします。あとは東大チームによるデータロガーの解析結果を待ち、その結果によってはいよいよ完成か?!とメンバー一同手ごたえ十分です。ご期待ください。また、10日には神戸ライフセービングクラブをはじめ、ダイバーの皆さんには、人工海水池に保護のため収容していたウミガメ9頭の引き上げに協力していただきました。透明度1m以下の最悪のコンディションの中、ダイバーの皆様、ありがとうございました!(三根)

2013年10月13日 悠ちゃん、ヒト用のフィンでびゅんびゅん泳ぐ!

カメ30.jpgびゅんびゅん泳ぐ悠ちゃん10月13日、人工ヒレ装着試験を行いました!前回の装着試験では、人工ヒレ装着時と未装着時で悠ちゃんの前肢の位置が異なることが指摘され、これが可動域を阻害しているのではないか、ということが議論されました。今回ジャケットの前肢を覆う部分をやや尾側、腹側に向けて、立体的に整形することでその課題をクリアしました。また、ヒレ部分は頭側を分厚く硬く、尾側に向かうにつれて薄くしなやかに整形し、本来のウミガメの前肢のつくりに近づけました。新たに改良された人工ヒレをつけた悠ちゃんは大水槽に入れた途端にびゅんびゅん泳ぎ回り、数分後には大水槽の底まで潜っていく様子も見られました。しばらく悠ちゃんの行動を観察し、次回はラグーンでの遊泳と遊泳データの採取に挑戦する予定です。(三根)

2013年10月13日 悠ちゃん試験を行います!

悠ちゃんプロジェクトもいよいよ佳境に差し掛かっています。きたる2013年10月13日午後より神戸市立須磨海浜水族園の大水槽にて悠ちゃんの人工ヒレ装着試験を行います。うまくいけば、大水槽で悠々と泳げる悠ちゃんがみられるかもしれません。ご期待ください。(谷口)

2013年10月3日 第28モデル装着5日後

131003悠ちゃん.jpg改良型の第28モデルを装着し、脱落することなく、5日間無事に過ごした悠ちゃん。本日、川村義肢チームの皆さんにお越しいただき、装着具合がチェックされました。この結果を踏まえて、13日の試験に向けて開発を進められます。(谷口)

2013年9月29日 第28モデル再び装着!

130929悠ちゃん.jpg13日の装着試験を前に、新たな人工ヒレ開発のため、今年3月に装着した第28モデル(人用のフィンを用いた人工ヒレ)を少し改良し再装着を試みました。今回指摘された新たな点としては、悠ちゃんのニュートラルな状態での前肢の位置です。人工ヒレ装着時の前肢は、体より背側に、まるで万歳したように位置しますが、それに対し て、未装着時(ニュートラル時)の前肢は、体より腹側に垂れ下がります。人工ヒレ装着によるこの違いが前肢の可動域を阻害しているのではということが今回指摘されました。このまま数日観察をします。(谷口)

2013年9月15日 悠ちゃんの人工ヒレ33モデル!

2013年9月15日、人工ヒレの33モデルの試験を行いました。第29モデルより山本化学工業のウェットスーツ技術を導入し、試験が行われています。山本化学製の抵抗の少ないウェットスーツ生地でつくったジャケットに人工ヒレを装着する試験が繰り返されていますが、やはりしっくりいきません。今日確認された問題は先端のヒレの部分が軽すぎること、そして「しなり」が不自然なことでした。議論の結果、やはり人間用のフィンの重さが丁度よく、また、うまく水を捉えることができるということになりました。ゴム製のフィンを整形し、ヒレ先にすることになりました。悠ちゃんプロジェクトもそろそろ佳境に入りつつあります。(亀崎)

2013年9月15日 第33モデル人工ヒレ装着試験を行います!

■日時:2013年9月15日(日)午後より
■試験場所:神戸市立須磨海浜水族園 大水槽
人工ヒレを付けた悠ちゃんは果たして無事に泳げるのか?うまくいけば午後3時前後に大水槽を泳ぐはずですご期待ください!!

2013年8月18日 悠ちゃん再び人工ヒレ外れる!

人工ヒレが外れてしまった悠ちゃん.jpg人工ヒレが外れた悠ちゃん前回昨日第32モデル目の人工ヒレを装着し、須磨海浜水族園の大水槽で過ごしていた悠ちゃんですが、翌日18日の朝、人工ヒレが外れているのが確認されました。左は人工ヒレが外れ、右は肩部分のジャケットが破けて右前肢が露出していました。(谷口)

2013年8月17日 第32モデル人工ヒレ装着試験実施!

新しい形状の人工ヒレを装着する悠ちゃん.jpg新しい形状の人工ヒレを装着した悠ちゃん前回7月15日の失敗後から両前肢の採寸、型取をし直し、さらに8月12日にはプレ試験を行い、万全の態勢で臨んだ17日の装着試験でしたが、まだまだ問題が山積みの結果となりました。これまでの課題は人工ヒレを装着した悠ちゃんの遊泳速度がなかなか向上しないことでした。そのため、ジャケットの素材を変更し、人工ヒレの形状を改良してきました。現在の課題は、外れないように人工ヒレを装着することと、両前肢周りの動きやすさを保つことです。そのバランスが難しく、外れないように人工ヒレのバンドをきつく締めると、締め付けられた前肢を動かすことができず、うまく泳げなくなってしまい、逆にバンドの締め方が甘いとすぐに外れてしまうのです。なんとか無事に装着できたものの、人工海水池に放した悠ちゃんはなかなか潜水することができず、うまく泳げません。このまま人工海水池で過ごす予定でしたが、急遽、悠ちゃんは須磨海浜水族園に連れて帰り観察をすることになりました。まだまだ悠ちゃんの人工ヒレ開発は続きそうです。しかし、失敗ばかりではありません。人工ヒレをつけた悠ちゃんは潜水することができないものの、水面上でこれまでにないくらい速い泳ぎを見せてくれました。これも山本化学工業によるジャケットの製作と川村義肢による人工ヒレの形状の改良の成果です。谷口)

2013年8月12日 悠ちゃん人工ヒレ装着プレ試験を実施!

130813悠ちゃん人工プレ装着試験.jpg悠ちゃんのプレ試験での様子前回の神戸空港島人工海水池での試験では、人工ヒレのサイズが悠ちゃんの前肢と合わずで失敗に終わってしまいました。今回のプレ試験は、17日の本試験の前に備えて実施されました。新たに採寸、型取りを行ったものの、やはりジャケット、人工ヒレが悠ちゃんのサイズになかなか合いません。ジャケットの製作は山本化学工業、人工ヒレの製作は川村義肢、阿吽の呼吸をとる難しさを感じましたし、言葉が通じないウミガメ相手の人工ヒレ開発の難しさを改めて感じました。ところが、そこはプロ。即座にその場でサイズ合わせのための作業が始まり、無事に悠ちゃんに人工ヒレを装着させることができました。皆さん、17日の本試験にご期待ください。(谷口)

2013年8月3日 型取り作業実しました!

130803型取り作業の様子.jpg型取り作業の様子130803悠ちゃん前肢型.jpg悠ちゃんの前肢の型川村義肢の神田氏、松田氏にお越しいただき、悠ちゃんの型取り作業を行いました。(谷口)

2013年7月25日 採寸を行いました!

山本化学工業の山本氏にお越しいただき、悠ちゃんのジャケットを作るため採寸を行いました!(谷口)

2013年7月15日 第31モデル人工ヒレ装着試験失敗に終わる!

130715サイズが合わずに外れてしまった人工ヒレ.jpgサイズが合わずに外れてしまった人工ヒレ2013年7月15日、悠ちゃんの第31モデル人工ヒレ装着試験を神戸空港島人工海水池で行いました。今回のヒレはウエットスーツや高速水着など速く泳げる商品の開発と製造で有名な山本化学工業に素材を提供していただき、製作しました。昨年より大きな変貌を遂げた人工ヒレを付けて、すいすい泳ぐ悠ちゃんをみれるはずでした。
ところが、この冬、神戸市立須磨海水水族園でたくさんの餌を食べて過ごした悠ちゃんは、体重は昨年夏の100㎏から116㎏に、甲羅の大きさも81.9㎝から83.7㎝に成長しました。それに伴ってか、前肢の断端部の形状も変化しており、これまでの型の人工ヒレではサイズが合わず、すぐに外れてしまうという結果に。。。
このまま夏の間は半自然環境の人工海水池で過ごす予定でしたが、再度、採寸と型取りをするために、悠ちゃんは再び水族園に連れて帰りました。人工海水池で過ごすのはしばしお預けです。現在、悠ちゃんは採寸と型取りに備えて、水族園のバックヤード水槽で過ごしています。次の試験は8月に行う予定です。(谷口)

2013年7月15日 悠ちゃんが神戸空港人工海水池へ引っ越します!

5月15日水温が低下する冬の間は、神戸市立須磨海浜水族園の大水槽で過ごし、人工ヒレ装着試験を行ってきましたが、夏の間は、悠ちゃんにできるだけ自然に近い環境で過ごしてもらおうと、7月15日に神戸空港島人工海水池へ引越しします。同時に第31モデル目の人工ヒレの装着試験を行います。昨年には装着方法が確立してきた悠ちゃんの人工ヒレですが、人工ヒレを着けた悠ちゃんの遊泳速度はなかなか向上しません。そこで第31モデルの人工ヒレは、ウエットスーツや高速水着など速く泳げる商品の開発と製造で有名な山本化学工業に素材を提供していただき、製作しました。昨年より大きな変貌を遂げた人工ヒレにご期待ください。(谷口)

1.日時:2013年7月15日(月・祝)
   午後12時半頃~   悠ちゃん水族園を出発
   午後1時半~    第31モデル人工ヒレ装着試験開始
   午後5時      終了
2.開催場所:神戸空港島西緑地 人工海水池内 北側東屋周辺

2013年6月5日 ㈱川村義肢本社にて悠ちゃん人工ヒレ装着試験を行いました!

130605悠ちゃん試験in川村義肢②.jpg山本化学工業が製作した新しいジャケットを着た悠ちゃん130605悠ちゃん試験in川村義肢.jpg悠ちゃんプロジェクトメンバー 山本化学工業の新しいメンバーととも に5月15日の検討会議から半月、早速、山本化学工業から新しい人工ヒレのジャケットが出来上がったとの連絡が入り、本日、装着試験を実施しました。山本化学工業に製作いただいた新しいジャケットは、水の抵抗が小さくかつ伸縮性に優れた素材で作られており、これまで課題であった、ジャケットによる水中での抵抗の増大と前肢の可動域の阻害が大きく改善されることが期待されます。今回の試験では、新しいジャケットのみの装着に留まり、次にポイントとなる人工ヒレのヒレの部分とジャケットの接続方法について検討されました。今回の試験で明らかになった改善点と検討結果を踏まえて山本化学工業と川村義肢に更なる改良を加えていただき、次回は神戸空港島人工海水池での装着に挑戦します。(谷口)

2013年5月15日 山本化学工業の社長山本氏らと検討会議開催しました!

130515悠ちゃん検討会議 山本化学工業と.jpg検討会議の様子130515悠ちゃん検討会議 山本化学工業の素材.jpg山本化学工業から提案された素材など現在の人工ヒレの開発は、ヒレやジャケットの素材が問題となっておりました。先日、山本化学工業の社長の山本富造氏に、悠ちゃんの人工ヒレ開発の協力をお願いしたところ、快諾いただき、この度、川村義肢株式会社のメンバーを交えて検討会議を開催するに至りました。山本化学工業はウェットスーツや、高速水着などの素材の製造や速く泳げる商品開発で著名な企業です。悠ちゃんの人工ヒレ開発では、特にジャケットの開発にご協力をいただきます。検討会議では、悠ちゃんのジャケットにはどのような素材がよいかが話し合われました。違う分野のプロフェッショナルの話は、刺激的で、悠ちゃんの人工ヒレ開発は飛躍的にすすむことが期待されました。何より社長のとりあえず失敗しながらでも作ってみる!という試行錯誤の姿勢に共感することができました。今後の展開に乞うご期待です。(谷口)

2013年5月1日 悠ちゃんの人工ヒレ(第28モデル)外れる!

130501外れ悠遊泳.jpg4月18日に再装着をした人工ヒレ(第28モデル)が13日目の5月1日に外れているのを確認しました。今回の外れ方はこれまでのケースとは異なり、右ヒレの高ポリマー素材のヒレ部分の金具が壊れてジャケットから外れてしまったようです。悠ちゃんは現在、人工ヒレを取り外され、須磨海浜水族園大水槽で過ごしております。今後はこの原因を議論していき、神戸空港島人工海水池での長期装着試験に備えたいと思います。(谷口)

2013年4月18日 第28モデル人工ヒレを再び装着しました!

DSC00078.JPG2013年4月18日、第28モデル人工ヒレを再び悠ちゃんに装着しました。装着から15日目の4月4日の野生の雄とのお見合いの際に、人工ヒレ(第28モデル)は外れてしまいました。半自然の神戸空港人工池ラグーンでの装着試験を行うために、再び同じヒレを装着し、神戸市立須磨海浜水族園の大水槽にて長期装着を試みました。ラグーンへは5月下旬に引っ越す予定で、それまで人工ヒレを装着させ観察を続けます。(谷口)

2013年4月4日 悠ちゃんお見合い開始!

悠ちゃんお見合い.png悠ちゃんプロジェクトが開始されてから今年で4年目を迎え、当時甲羅の大きさが73.7㎝、体重61.6㎏だった悠ちゃんも現在では82.5㎝、106㎏となり、徐々に大人の雌へと成長してきました。そんな彼女に素敵な人生を送ってもらおうと今年も神戸市立須磨海浜水族園大水槽にてお見合いを行いました。お相手は高知県室戸岬で漁業によって捕獲され保護した甲羅の大きさ91.5㎝、体重109㎏の立派なアカウミガメの雄です。彼の成熟具合も確かめるため総排泄腔から液体を採取したところ、たくさんの精子を確認することができました(写真)。
お見合い開始日(4/4)は悠と雄はお互いの存在を気にする様子を見せるものの、交尾するまでには至りませんでした。ところが、翌日(4/5)早朝確認してみると、悠ちゃんの人工ヒレは完全に脱落しておりました。どうやら夜の間に何かしらの交尾行動が行われたようで、その拍子に人工ヒレが外れてしまったようです。しばらくこのままお見合いを続け、観察を続けていきます。(谷口)

2013年3月20日 第28モデルの装着試験を行いました!

DSC_1881.JPG2013年3月20日、神戸市立須磨海浜水族園大水槽にて悠ちゃんの人工ヒレ(第28モデル)装着試験を行いました。前回、ダイビング用のフィンを加工して作った人工ヒレ(第27モデル)を装着し好感触を得たのですが、左右の人工ヒレのしなり具合が不均等だったため、川村義肢チームはそこを改良してくれました。新たな人工ヒレをつけた悠ちゃんは水をうまくとらえているようにみえました。東大チームによる遊泳速度の解析結果が待たれます。ただ、水をとらえることができるヒレになれば、それだけ抵抗がうまれるため、ヒレはその抵抗に耐えることができず外れてしまう可能性があります。まだまだ改良が必要なようで、まだまだこのプロジェクトは続きそうです。悠ちゃんはこの人工ヒレ(第28モデル)を装着して須磨海浜水族園大水槽で過ごしています。(谷口)

2013年3月20日(水・祝) 第28モデル人工ヒレ装着試験を行います!

2013年3月20日、第28モデル人工ヒレ装着試験を神戸市立須磨海浜水族園にて行います。2月11日に行った人工ヒレ(第27モデル)の装着試験では、ヒトがダイビングの際に用いるフィンを改良して作製された人工ヒレが披露されました。ヒト用のフィンを用いたことで、悠ちゃんはうまく水をかくことがでるようになったようで、これまでにないほどすいすいと泳ぐ様子が伺えました。残念ながら、第27モデルは当日のうちに外れてしまいましたが、プロジェクトメンバー一同、手応えを感じています。今回の試験では、さらなる改良を加えた人工ヒレ(第28モデル)が披露されます。(谷口)

2013年2月14日 第27モデル人工ヒレ外れる!

130215脱落②.JPG左ヒレが完全に外れてしまった悠ちゃん第27モデル人工ヒレの再装着(2/12)から2日後の2月14日の夕方、ジャケットを固定しているタスキ状の面ファスナーの外れを確認し、引き上げ直そうとしたところ、引き上げた拍子にヒレが外れてしまいました。翌日(2/15)、再び装着を試みましたが、残念ながら放流直前に左ヒレから完全に外れてしましました。現在はヒレを付けずに過ごしております。次回のチャレンジにご期待ください!(谷口)

2013年2月11日 第27モデル装着試験を行いました!

130211第27モデル人工ヒレ.JPGヒト用のフィンを用いて作成した第27モデル人工ヒレ130211第27モデル装着.JPG第27モデルの人工ヒレを装着して泳ぐ悠ちゃん2月11日、今年初の人工ヒレ(第27モデル)装着試験を神戸市立須磨海浜水族園の大水槽にて行いました。2009年から始まった悠ちゃんプロジェクトは今年で5年目を迎えます。どのように人工ヒレを装着するか?というこれまでの課題は、ジャケットを着せることで悠ちゃんに負担なく装着させる方法が確立し、概ね解決してきました。今年は人工ヒレのヒレ部分の素材や形状に改良を加えて、よりよい人工ヒレを目指したいと思います。今回の第27モデルの人工ヒレは、これまで通り川村義肢チームに作成していただき、水を捉えやすいようなヒレを意識し、素材はヒト用のフィンを用いました。後日、データロガーを用いて得たデータを東大チームに分析いただき、人工ヒレを装着した悠ちゃんの泳ぎについて分析いただきます。これまでになく、水を捉える泳ぎが伺えて、分析結果に期待が膨らみます。装着から5時間後にちょっとしたことから右人工ヒレが外れてしまいましたが、翌日朝スタッフのみで再装着に挑戦し、現在は装着状態を保って元気に須磨水大水槽で泳いでいます。(谷口)

2013年2月11日 第27モデル人工ヒレ装着試験開催します!

2月11日(月・祝)に今年初の人工ヒレ(第27モデル)装着試験を神戸市立須磨海浜園大水槽(http://www.sumasui.jp/)にて行います。昨年、東京大学の林さんから悠ちゃんの遊泳速度は上がっていないとの衝撃の報告を受けましたが、プロジェクト開始から5年目迎える今年は新たな気持ちでプロジェクトを進めたいと思っています。2月11日の試験では、人工ヒレ開発担当の川村義肢チームから人工ヒレの形に大きく改良を加えたヒレが披露されるはずです。
また、今回は試験後にこれまでを振り返り、また悠ちゃんの今後について考える報告会「ここまですすんだ人工ヒレ開発-悠ちゃんの遊泳速度は回復することができるのか!?-」も同時に神戸市立須磨海浜水族園大水槽前にて開催します。当日は、遊泳速度などを自動的に記録できるデータロガーという機械を用いて、悠ちゃんの行動や人工ヒレの効果についての分析を担当している東京大学大気海洋研究所の林果林さんと、プロジェクト開始当時から人工ヒレの開発を行っていただいている川村義肢株式会社の神田一憲さんにお話をしていただきます。 皆様のご参加をお待ちしております。
参加申込はこちらから→ LinkIcon須磨海浜水族園HP

2012年12月9日 照雄にもジャケット着せてみました!!

ジャケットを着る照雄.jpgジャケットを着る照雄須磨水大水槽で泳ぐ悠ちゃん.jpg須磨水大水槽で泳ぐ悠ちゃん12月9日雪と強風の吹き荒れる中、神戸ライフセービングクラブの皆さんに悠と照雄を捕獲していただきました。悠ちゃんの人工ヒレは装着状態を保ったままでしたが、水温が下がったために悠ちゃんが活発に泳がず、人工ヒレを使っていなかった可能性が考えられました。
前回の東大チームの報告で、ジャケット型の人工ヒレでは遊泳速度があがっていないということが明らかになりました。そこで、ジャケットを着ることはウミガメの泳ぎにどんな影響を与えるのかを調べるために、対照個体の照雄にジャケットを着せて泳がせ、データをとりました。一見するとジャケットをつけた時よりもジャケットをつけていない時の方が俊敏にすばやく泳いでいるように見えましたが、採取したデータを使って東大チームに客観的に評価していただきます。悠ちゃんは水温が高くなる来年の6月頃まで須磨水族園の大水槽で過ごします。皆さん是非悠ちゃんに会いに行ってやってください。(三根)

2012年12月9日 悠ちゃんが須磨水族園へお引越し!

現在神戸空港島の人工海水池で人工ヒレを装着した状態で過ごしている悠ちゃんが、12月9日、神戸市立須磨海浜水族園へ引越しします!悠ちゃんは毎年海水温の下がる冬の間は水族園で過ごし人工ヒレ装着試験を行います。試作を重ね、現在までに26種類もの人工ヒレを試してきましたが、ヒレの形状や素材、悠ちゃんの泳ぎの安定性など課題は多く、悠ちゃん人工ヒレプロジェクトはまだまだ続きそうです。この冬も是非、様々な人工ヒレを試着する悠ちゃんに会いに来てください。(三根)

2012年11月4日 第26モデル人工ヒレ装着試験を行いました!

IMG_2818圧縮.JPGPB040087.JPGジャケットで装着する方法がようやく確立しつつある今年の目標は、よりよい人工ヒレを開発することです。今回試した第26モデルは、通常のウミガメのヒレよりも長いのが特徴です。より強力な推進力を与えることが期待される半面、悠ちゃんの力でそれを使うことが出来るのか懸念されます。

さて、今回は出産・育児のため離脱していた東京大学佐藤克文研究室の鬼塚果林さんが愛娘をおんぶして復帰し、データロガーの解析結果を披露してくれました。なんと、ジャケット型の人工ヒレは付けても全然遊泳速度が上がっていなかったのです。プロジェクトメンバーはショックを隠せませんでした。ジャケットによって、ヒレのひねり運動を阻害しいるのでは?、あるいは、ジャケットの素材による抵抗や浮力が問題では?などの原因が指摘されました。また、今回新たに議論されたのが、泳ぎの安定性についてです。これまで遊泳速度を向上させることを重要視してきましたが、泳ぎの安定性が最も重要ではないかという意見がだされたのです。 
今回の検討委員会では久しぶりに復帰したメンバーも集まり、たくさんの議論が交わされて大変有意義な会となりました。悠ちゃんプロジェクトは幸か不幸かまだまだ続きそうです。
悠ちゃんはこのまま12月上旬までラグーンで過ごし、その後神戸市立須磨海浜水族園へ引越しする予定です。(谷口)

2012年10月10日 悠ちゃん川村義肢へ行く!

DSC_0291.jpg人工ヒレを着る悠ちゃんDSC_0266.jpgライフセーバーのみなさん10月8日、悠ちゃんをラグーンから引き上げ、10日、新しい人工ヒレをつけてもらうため川村義肢へ出張してきました!2か月間悠ちゃんが装着し続けていた人工ヒレはすっかりボロボロになり、いたるところに藻が生え、ジャケットの一部は擦り切れていました。それほど悠ちゃんが人工ヒレを使って泳いでいたということです。この日は悠ちゃんに新たにデータロガーを装着し、人工ヒレに慣れた悠ちゃんの遊泳速度や深度などのデータもとることができました。データは東大チームに解析していただいています。また、今回もウミガメの捕獲には神戸ライフセービングクラブの皆さんにお手伝いいただきました。瞬く間に陸揚げされるカメたちにてんやわんやしていたスタッフ一同でした。
川村義肢では、新たな人工ヒレを装着していただきました。現在の課題は、人工ヒレを両前肢に装着するか、残存部の多い右前肢をそのままいかして左前肢にだけ装着するか、という点です。今回は左前肢にだけ人工ヒレを装着してラグーンでデータをとり、どちらの方法がよいのか検討することになりました。装着していただいた後、悠ちゃんは1時間のドライブの末ラグーンに戻り、現在も元気に泳ぎまわっています。
次回の試験は11月4日、神戸空港の空の日イベントと併せて行います。皆さん、神戸空港とラグーンへ、是非遊びに来てください。(三根)

2012年9月30日(日) 悠ちゃん人工ヒレ(第25モデル)装着試験を行います!

※台風17号の接近に伴い、30日の人工ヒレ装着試験は中止させていただきます。今後の日程はまた改めて告知させていただきますのでご了承下さい。
現在、悠ちゃんは8月5日から第24モデルの人工ヒレを付けて、神戸空港島西緑地人工海水池(通称:人工ラグーン)にて、順調に過ごしております。9月30日の試験では装着から56日経過した人工ヒレのチェック、健康状態の確認をし、新たな人工ヒレ(第25モデル)装着に挑戦する予定です。試験の様子は一般の方々も見学可能です。皆さん、悠ちゃんに是非会いに来てやってください。

2012年8月 「Kiss PRESS」8月号に「悠ちゃん義肢プロジェクト」が掲載されました!

cover_l.jpgラジオ番組Kiss FM KOBEの情報誌「Kiss PRESS」2012年8月号に「悠ちゃん義肢プロジェクト」が掲載されました!悠ちゃんは現在人工ヒレを装着したまま神戸空港島人工海水池で力強く泳いでいるようです。広いラグーンを泳ぎまわったおかげか、7.25kgのダイエットにも成功しました。今年は1ヶ月以上の長期装着を成功させることを目標に、いろいろな人工ヒレを開発していきます!(三根)
LinkIcon詳細はKiss FMホームページまで

2012年8月5日 20日間の人工ヒレ(第23モデル)装着に成功!!

第24モデル人工ヒレを装着する(株)川村義肢チーム.JPG第24モデル人工ヒレを装着する(株)川村義肢チーム第24モデル人工ヒレを装着して泳ぐ悠ちゃん.JPG第24モデル人工ヒレを装着して泳ぐ悠ちゃん7月16日から神戸空港島人工海水池にて、試験を行っていた人工ヒレ(第23モデル)の20日間の装着に成功しました。これまで、どのように取り付ければ、人工ヒレは外れないか?という装着方法が大きな課題でしたが、その方法は概ね確立してきました。
次なる課題は、人工ヒレの質を向上させることです。今年は、とにかくいろいろな人工ヒレを試してみて、長期(1ヶ月以上)装着を成功させることを目標にしていきます。本日(8/5) は人工ヒレ(第24モデル)装着試験を行いました。今回は両前肢に同じサイズと形の人工ヒレを装着させました。悠ちゃんには遊泳速度等のデータを採取するためのデータロガーも取り付けて、今後、そのデータを解析しヒレを評価していきます。第24モデル人工ヒレは次回の試験日まで装着させ観察を行っていきます。(谷口)

2012年7月16日 神戸空港の人工池で人工ヒレ(第23モデル)装着試験を行いました!

ヒレ装着作業中.JPG第23モデル人工ヒレを装着する悠ちゃん.JPG7月16日(海の日)に神戸空港の人工池で人工ヒレ(第23モデル)装着試験を行いました!失った両前肢にかわる人工ヒレの開発を目指している本プロジェクト。これまで22回もの試作品を取り付け試行錯誤を繰り返してきましたが、どうやら懸案であった取り付け方法は確立されつつあります。我々がボレロ型と呼んでいるもので、悠ちゃんに肩を覆うジャケットを着せ、そこに人工樹脂製のヒレをつけるのです。今回、装着試験を行った人工ヒレ(第23モデル)の変更点は、より遊泳力を生み出しやすいように左人工ヒレを前回より厚くしたこと、また、将来、産卵のために砂の上を移動しても、ジャケットが外れないようにしたことです。新しいヒレをつけた悠ちゃんは、期待通りのびのびと泳いでおりました。次回の試験(8/5)まで、人工ヒレ装着したまま様子をみていく予定です。
今後は前肢の機能をどう回復させるのかが、活動の焦点になります。我々、生物として悠ちゃんを見ている人間はある程度、ウミガメのヒレの形を重視し、ヒレを復元しようとします。しかし、川村義肢の技術者達はヒレの機能の回復が重要で、その形は二の次だといいます。この議論は実に奥深いものがあります。多分、こんな議論は今まで世界中どこでもされたことはないと思われます。悠ちゃんの今後に注目してください。(谷口)

2012年7月16日 悠ちゃん人工ヒレ(第23モデル)装着試験を行います!

7月16日に人工ヒレ(第23モデル)装着試験を、神戸空港西緑地人工海水池(人工ラグーン)で行います!現在の課題は、人工ヒレは両前肢に装着するのがよいか?それとも残存部分が多い右はそのままで左前肢のみの装着のがよいか?ということです。それらの方法どちらがよいかをラグーンでの試験で試していきたいと思います。
また、現在、悠ちゃんは4月に交尾を確認し、産卵に期待が膨らんでおりましたが、7月3日のラグーンへの移送の際に再びエコー検査を行なったところ、残念ながら卵殻のついて卵は確認できませんでした。産卵の期待は絞みましたが、2008年の発見当時からすれば、大人になったなという思いです。今後は、産卵行動ができる人工ヒレの開発も考えていきたいとおもいます。
皆さん、大人になった悠ちゃんに是非会いに来てやってください。(谷口)

2012年7月3日 悠ちゃん神戸空港人工池ラグーンに引っ越します!

水温の低い冬の間、神戸市立須磨海浜公園の大水槽で過ごしていた悠ちゃんですが、7月3日、神戸空港人工池ラグーンに引っ越します。夏の間は、半自然のラグーンで過ごします。のびのび過ごす悠ちゃんに是非会いに来てやってください。エコー検査中の悠ちゃん.JPG2012年4月17日に成熟した野生オスのアカウミガメとの交尾行動が確認され、悠ちゃんの抱卵が期待されておりました。エコー検査を行なったところ、お腹に発達した卵胞が確認されました。今後、この発達卵胞が卵になり、産卵まで至るかどうかはわかりませんが、産卵への期待がさらに膨みました。
ですが、悠ちゃんは前足が半分欠損しているため、通常の産卵行動が行えるかわかりません。そこで本日(6/21)、歩行試験も同時に行いました。
体重103㎏の巨体はかなり重そうで、健常個体の比べると歩くペースは遅く感じましたが、歩行自体は問題なさそうです。ただ、人工ヒレは、ジャケットを固定している腹甲部分の面ファスナーが外れてしまいました。今後、改良の余地がありそうです。(谷口)

2012年6月2日 人工ヒレ第22モデルの装着試験を行いました!

ヒレ装着する川村義肢チーム.JPGヒレ装着する川村義肢チーム左ヒレ装着型で泳ぐ悠ちゃん.JPG左ヒレ装着型で泳ぐ悠ちゃん両ヒレ装着型で泳ぐ悠ちゃん.JPG両ヒレ装着型で泳ぐ悠ちゃん


これまでの課題は、いかにして人工ヒレを外れないように装着するか?といった装着方法に関するものでした。第19モデルから始めたジャケットと甲羅とを面ファスナーで固定する方法を取り入れたことで、外れない人工ヒレという目標は概ね達成できてきました。次なる課題はいかに悠ちゃんにとって幸せなヒレを開発するか?というものです。今回の議論のメインは前回から装着している左前肢のみに人工ヒレを装着するのがよいか?それとも両前肢に人工ヒレを装着するのがよいか?ということでした。前者は残存部が多い右前肢をできる限り用い、機能的なことを重視した方法で、後者は本来の左右対称の野生のヒレの形を考慮した方法です。今回はその2つの方法を試してみましたが、やはりこれらのどちらがよいかということを考えるためには客観的なデータが必要になります。今後はロガーデータや水中映像のデータの解析をすすめて、開発を進めていこうと思います。次回は6月下旬か7月上旬に神戸空港ラグーンへ引越しさせて、試験を行う予定です。(谷口)

2012年5月19日 悠ちゃん人工ヒレ第21モデルを装着!!

image.jpeg左だけ人工ヒレをつけた悠ちゃん2012年5月19日、人工ヒレ第21モデルのプレ装着試験を行いました!4月28日から第20モデル・ボレロ型人工ヒレを着けたまま3週間順調に過ごしてきた悠ちゃんですが、今回は神戸空港ラグーンでの長期装着に向けて更に改良された人工ヒレを装着しました。これまでの人工ヒレとの大きな違いは、大胆にも右前肢にはヒレを装着せず、左前肢のみ人工ヒレを装着する方法をとった点です。悠ちゃんの右前肢は左前肢に対して、残存部分が多く、ヒレなしでも水をとらえて泳ぐ様子が確認できていたため、思い切って左前肢だけ人工ヒレを試着させたのです。また、左前肢はより水をとらえらすい形状に改良されました。大水槽で泳ぐ悠ちゃんは以前よりも左右のヒレをバランスよく使って泳いでいるように見え、川村義肢チームもしめしめ、といった様子でした。現在装着しているヒレは右側のジャケット部分をを切断し簡易的に形を整えたものなので、このまま片ヒレ型がうまくいけば次回は更に進化した人工ヒレを拝めそうです。こうご期待!(三根)

2012年4月28日 悠ちゃんボレロ型人工ヒレを装着!

左人工ヒレ(水かき型).JPG水かきがついた人工ヒレボレロ型人工ヒレ(第20モデル)水中.JPGボレロ型人工ヒレを着た悠ちゃん120428水中.JPG


桜も散った2012年4月28日、記念すべき人工ヒレ第20モデル装着試験を行いました。今回の人工ヒレの特徴は、ジャケットの裾が3分の1まで短くなった点と、左の人工ヒレに水かきをつけた点です。ジャケットの裾が短く、ボレロのような形になったことでさらに着脱が容易になり、水かきをつけたことでしなやかで推進力の高いヒレになりました。ヒレを装着して大水槽に入った悠ちゃんは力強く泳ぎだし、餌の時間には魚を逃すまいと必死に泳ぐ様子が見られました。4月29日現在、装着状態を保ったまま順調に泳いでいますが、左のヒレに新しくつけた水かきが悠ちゃんの甲羅と接触している点が気になるところです。次回の試験に向けての課題となりました。次回は5月19日に長期装着を目指して試験を行う予定です。(三根)

2012年4月17日 悠ちゃんの交尾行動を確認!?

120417悠ちゃん交尾?-1.JPG上がオス 下が悠ちゃん120417悠ちゃん交尾?-3.JPG悠ちゃんの成熟具合を判断するために、2012年3月24日から神戸市立須磨海浜水族園の大水槽にて、成熟オス(飼育個体)を一緒に収容し観察をしておりましたが、特に交尾行動をすることなくおりました。
そこで今度は野生から成熟していると思われるサイズ(甲羅の大きさ85.2cm)のオス個体を一時確保し、2012年4月17日、大水槽へ収容し観察を行いました。すると、収容から1時間半後の14時40分頃に交尾と思わる行動を観察しました。この行動は約1時間半続きました。今後、エコー等で卵胞の状態を確認して経過をみていきたいと思っています。(谷口)

2012年4月28日 人工ヒレ(第20モデル)の装着試験を行います!

4月28日(土)13:00より神戸市立須磨海浜水族園大水槽で第20モデルの人工ヒレ装着試験を行います。お見合い開始から約2週間が経ちましたが、恋の気配もなく悠ちゃんは過ごしております。
前回の人工ヒレでは比較的長期にヒレの装着状態を保つことができました。第20モデルはより頑丈な装着とより遊泳力を生み出すヒレの形状を考えたものとなっているはずです。皆様、是非みにきてやってください。(谷口)

2012年3月24日 悠ちゃんがお見合いを実施!その結果は・・!?

new写真1.jpg写真1:エコーによる悠ちゃんの卵胞画像new写真2.jpg写真2:オス(右)が泳いでいると悠ちゃん(左)が接近!new写真3.jpg写真3:オス(右)は悠ちゃん(左)から遠ざかろうとする・・


3月24日に須磨水族園にて、悠ちゃんが名古屋港水族館からやってきた成熟したオスのアカウミガメとお見合いをしました!お見合いの前に悠ちゃんの成熟の度合いをエコーで調べたところ、発達した卵胞ははっきりとは確認できず、悠ちゃんが成熟しているのか未成熟なのか断定はできませんでした(写真1)。もし悠ちゃんが成熟していた場合、オスが悠ちゃんと出会ったら、しつこく周囲を泳ぎ回り求愛をするかもしれません。はたして2頭はどのような様子をみせてくれるのでしょうか?我々が見守る中、24日午前10時20分、お見合いが開始されました。結果は、オスは特に悠ちゃんに近づいていくこともなく、むしろ遠ざかろうとしたり、遭遇しても通り過ぎようとするのみでした。ところが悠ちゃんは、近くにオスが泳いでいると、近づいて行ったり、時には口をあけて威嚇するような様子を見せました(写真2、3)!どうやら悠ちゃんの方がオスのことを少し気にしている様子です。引き続き2頭の様子を観察しこのような2頭の行動がどのようなことを意味するのか分析していきたいと思います。(大内)

2012年3月24日 悠ちゃんお見合いします!

保護された2008年当初は甲長73.7㎝、体重61.6㎏であった悠ちゃんも、今では、甲長79.9㎝、体重97.1㎏までになり、やや太り気味ですが、立派なメスに成長しました。自然界であれば、オスと出会い、砂浜に上陸して産卵をしても良い頃です。現在、悠ちゃんはヒレを外した状態で須磨水族園の大水槽で過ごしています。成熟したオスを近づけることにより悠ちゃんがどのような行動をなすか行動学的な観点から観察を行って彼女の成熟具合を判断していく予定です。お見合い中の悠ちゃんに是非会いに来てやってください。(谷口)
「婿アカウミガメ(オス)」のプロフィール:
・年齢:15歳(平成9年名古屋港水族館にてふ化)
・甲長 :88.9㎝、体重 97.8㎏
・2012年3月24日(土)午前10時頃お見合い開始予定

2012年3月9日 悠ちゃんヒレ外れる!

120309悠ちゃんヒレ外れる.JPG2月26日から装着試験を行っていた悠ちゃんですが、試験開始から12日後の本日、10時15分頃、右前肢が外れているのを確認しました。ちょうど、須磨水族園の職員が外れるところをみたそうで、彼によると右前肢をごそごそしているなと思ったら、首の開きから右前肢がすっぽぬけたそうです。外れてしまったことは残念ですが、久々に長期的に装着試験を行うことができ、データロガー、水中動画などこれからのヒレ開発に重要なデータが採取できました。(谷口)

2012年2月26日 人工ヒレ(第19モデル)の装着に成功か!?

120226 人工ヒレ(第19モデル)を装着される悠ちゃん.JPG人工ヒレ(第19モデル)を装着される悠ちゃん120226 第19モデルを装着して泳ぐ悠ちゃん.JPG第19モデルを装着して泳ぐ悠ちゃん2012年2月26日、今年初めての人工ヒレ装着試験を行いました。前回の試験ではわずか2時間半後にジャケットを甲羅に固定させてたことにより、肩部分に負担がかかり、その部分のジャケットが破れてしまいました。今回は破れを防止するために、ジャケットを少し緩めのサイズにし、肩部分のジャケットの縫い目を変更しました。まずは脱落しないヒレを目標に装着試験に臨みました。これをクリアしたら、次はデータロガーや水中映像から得られたデータで悠ちゃんの泳ぎを細かく分析し、より泳ぎやすいヒレの開発を目指して、ヒレの形状等を改善していく予定です。悠ちゃんはこのままヒレをつけた状態で試験を続け、次回は桜が咲く頃に再度装着試験を行う予定です。(谷口)

2012年2月26日(日)、今年初の悠ちゃん人工ヒレ装着試験を行います!

2月26日(日)12:00より神戸市立須磨海浜水族園大水槽で今年初の悠ちゃん試験を行います。昨年12月23日にヒレを装着し、そのまま新年を迎えられるかと思いきやわずか1日で脱落してしまいました。開発を担当していただいている川村義肢チームはリベンジに燃えています。当日は装着遊泳能力の測定のためのロガー装着、人工ヒレの運動機能分析のための水中撮影も同時に行う予定です。皆様、人工ヒレを装着した悠ちゃん、度重なる失敗にもめげないプロジェクトメンバーたちの姿を是非見に来てください。(谷口)

2012年2月11日 「ぱるたうん」に悠ちゃんが掲載されました!

神戸製鋼グループ発行のコミュニケーション誌「ぱるたうん」Vol.87(2月版)に悠ちゃんプロジェクトが掲載されました!悠ちゃんは現在須磨水族園で療養中。体もひと回り大きくなり、94kgまで増量しました。2月26日には、新しい人工ヒレの装着試験を行います。失敗続きの人工ヒレ、リベンジに燃えるスタッフと人工ヒレ姿の悠ちゃんに是非会いに来てください。(三根)

2011年12月23日 人工ヒレ(第18モデル)の装着にまたもや失敗

人工ヒレを装着する川村義肢チーム.JPG人工ヒレ(第18モデル)を装着して泳ぐ悠ちゃん.JPG2011年12月23日、神戸市立須磨海浜水族園にて今年最後の人工ヒレ装着試験を行いました。今回はジャケットが前の方にずれるのを防止するために、甲羅にマジックテープを貼り付け、固定しました。ヒレは前回同様、誰にでも装着できるものを念頭においており、マジックテープでジャケットを固定することは装着を簡素化することにも繋がります。
マジックテープで固定したことによりジャケットのずれも見られなくな り、悠ちゃんは順調に泳ぎはじめました。ところが、約2時間半後、プロジェクトメンバーが解散したころで、ジャケットは破れて、ヒレは外れてしまいました。今後はジャケットを強化する必要がありそうです。
人工ヒレがついたまま、爽やかに年を越せると思っていましたが、なかなかうまくいかないとしみじみ思いました。(谷口)

2011年12月23日(金・祝)、悠ちゃん人工ヒレ装着試験を行います!

12月23日(金・祝)、神戸市立須磨海浜水族園で今年最後の悠ちゃん人工ヒレ装着試験を行います。前回(12/6)は当会職員のみで装着を試みましたが、残念ながら失敗に終わってしまったため、急遽今回試験を行うこととなりました。当日は、川村義肢チームに人工ヒレの検討をしていただきます。また運動機能の解析のための水中撮影や遊泳力解析のためのデータロガー装着も同時に行う予定です。うまくいけば装着したまま継続して観察を行います。皆さん、人工ヒレを装着した悠ちゃんを是非見に来てやってください。(谷口)

2011年12月6日 誰にでも装着できる人工ヒレの装着に挑戦!

111206悠ちゃん試験 040.jpg人工ヒレ装着に悪戦苦闘する悠ちゃんとスタッフ2011年12月6日、神戸市立須磨海浜水族園の大水槽に収容中の悠ちゃんの人工ヒレ装着試験を行いました。今回の人工ヒレは第17モデル目で、今回も川村義肢チームに開発していただきました。これまで、ヒレの装着も川村義肢チームに行っていただいていましたが、最終的に「誰にでも装着できる人工ヒレ」を目指すために、今回は当会職員のみで装着を試みました。悪戦苦闘しながら、約1時間かけて装着し、一回目の試験では、わずか3秒で右ヒレが脱落して、失敗に終わりました。やはり、素人には無理なのかと思いながらも、2回目チャレンジしました。2回目は、若干ジャケットの前部へのズレがみられるものの、脱落することもなく順調に泳いでいるようでしたので、このまま観察することにしました。ところが、翌日(7日)朝に確認したところ、悠ちゃんはジャケットごとぬいでしまったようで、完全にヒレは脱落していました。おそらく川村義肢チームが装着していたら、脱落することなく順調に試験を行えただろうことを思うと、改めてヒレの開発や装着させることへの難しさを感じました。今後、問題点抽出し、再チャレンジする予定です。(谷口)

2011年11月23日 人工ヒレ(第16モデル)の装着試験に失敗

111123悠ちゃん長期装着試験直後.JPG約1ヶ月半の長期装着試験直後の悠ちゃん111123第16モデル人工ヒレ.JPG第16モデルの人工ヒレ111123第16モデルの人工ヒレを装着し泳ぐ悠ちゃん.JPG第16モデルの人工ヒレを装着し泳ぐ悠ちゃん


111123第16モデル人工ヒレやぶれる.JPGびりびりに破れた第16モデルの人工ヒレ111123大阪体育大学ライフセービング部の皆様.JPG大阪体育大学ライフセービング部の皆様悠ちゃんは10月2日から約1ヶ月半の間、第15モデルの長期装着を行っていました。11月23日、寒風吹きすさぶ中、大阪体育大学のライフセービング部の若者が神戸空港のラグーンより取り上げてくれました。ヒレは脱落することなく、装着状態を保ち、とりあえず成功に終わりました。しかし、これまで人工ヒレを装着するのには、微妙な調整が必要とされ、川村義肢チーム(プロ)にしか装着ができないものでした。そこで、次なる目標は、素人にも装着できる人工ヒレにするということで、川村義肢チームに第16モデルを開発してもらいました。第16モデルの具体的な変更点は、ジャケット生地の伸びを防ぐために生地をナイロンからポリエステルに変更したこと、これまで前肢にヒレを懸垂させる方法から体全体にヒレを懸垂させる方法にして、ヒレ装着を簡素化させたことです。
水族園に移送し、第16モデルを試したのですが、結果は大失敗。わずか1時間程度でジャケットが破けてヒレも抜けてしまいました。徐々に完成に近づき、そろそろこのプロジェクトも終了かとも考えたのですが、来年も間違いなくプロジェクトは継続されることになりました。悠ちゃんは水温が低い冬の間は神戸市立須磨海浜水族園で過ごします。是非、激励に行ってやってください。(谷口)

2011年11月23日(水・祝)、悠ちゃん人工ヒレ装着試験を行います!

11月23日(水・祝)12:00より神戸空港ラグーンで悠ちゃん試験を行います。神戸空港ラグーンで行う試験は今回で今年最後になります。10月2日から長期装着試験を行っている悠ちゃんは、先週の観察ではヒレは脱落することなく、元気に泳いでいるとのことでした。現在、ヒレ開発を担当していただいている川村チームには、よりよいヒレの装着方法について検討いただいており、試験ではその検証を行います。試験後には悠ちゃん、対照個体の照ちゃんともに冬を越すため、須磨海浜水族園へ引越しさせる予定です。(谷口)

2011年10月2日、人工ヒレ装着試験を行いました!

111002照ちゃんと触れ合う.JPG照ちゃんと触れ合う子供たち111002ダイバーたちに捕獲される対照個体の照ちゃん.JPGダイバーたちに捕獲される対照個体の照ちゃん111002人工ヒレを装着して泳ぐ悠ちゃん.JPG


神戸空港空の日イベントで当会のブースが出展されている傍ら、人工池ラグーンでは悠ちゃんの人工ヒレ装着試験を行いました。今回は、悠ちゃんに装着していたデータロガーの回収、ヒレの調整を行いました。悠ちゃんは前回(9/18)から人工ヒレをつけたまま約2週間、順調にラグーンで過ごしていたようです。
ヒレの状態は多少の緩みが見られるものの装着状態を保っていました。しかし2週間の間に体重が82kgから79kgと3kg減少したことで、首や腕回りの肉が減り、ジャケットがゆるくなっていました。川村義肢チームの中村さんと、前日に川村義肢本社で装着の研修をしてきた三根とでジャケットのゆるみを締めて、暴れる悠ちゃんと悪戦苦闘の末、なんとか人工ヒレを再装着しました。このまま10月下旬まで長期装着を試みます。なお、ロガーから得られたデータは東大チームに送り、遊泳速度などについて解析していただく予定です。
また今回も、神戸ライフセービングクラブの皆様にウミガメの捕獲をお手伝いいただきました。前回捕獲を断念した対照個体の照ちゃんも見事に捕獲していただきました。寒い中本当にありがとうございました。最後に、今回は一般向けに悠ちゃんプロジェクトの説明をさせていただきました。間近でウミガメを見て、触って、甲羅を磨いて頂き、悠ちゃんやウミガメのことを知って頂くいい機会になったのではないかと思います。次回は10月下旬に試験を行う予定です。(三根)

2011年9月18日 人工ヒレ(第14モデル)の装着試験を行いました

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P9186194.JPGDSC_0320 (1024x680).jpg今回の課題は、体重の変化に対応できるジャケットの改良およびしなやかな動きを生み出すヒレ部分の開発でした。ジャケットの改良はなかなか難しく、今回は微調整に終わりました。改めて言葉が通じないウミガメ相手に仕事する難しさを感じています。体重はこの1カ月で81㎏から82㎏で1㎏増です。意外と増減が激しく、ジャケットの製作も大変です。また、ヒレの先端部に切れ込みを入れました。川村義肢チームがよりしなやかな動きを生み出そうと考えたのです。今のところ中々うまくいっています。今回も装着したデータロガーで詳細な行動を記録し、東大チームに解析を進めていただく予定です。
悠ちゃんは現在人工ヒレを装着されており、20日現在、うまく泳いでいます。このまましばらく様子を見る予定です。
また、今回も前回同様、神戸ライフセーイビングクラブと大阪体育大学ライフセービング部の皆様に悠ちゃんの捕獲をお願いしました。長時間にわたり捕獲に協力してくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。(谷口)
※次回は10月2日(神戸空港空の日)に行う予定です。一般向けのイベントも同時に行う予定です。皆様、是非お越しくださいませ。

2011年8月7日 人工ヒレ装着試験&第16回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

110807悠ちゃん試験画像圧縮.JPG110807悠ちゃん試験画像圧縮②.JPG前回の7月2日の試験後、人工ヒレを装着した悠ちゃんはヒレが外れることなく9日間を過ごし、外れない人工ヒレが1つの課題を達成したところだったのですが、今回は新たな課題が出てきました。わずか1ヶ月で体重が87㎏から81㎏と6㎏も減少したことにより、首周りの肉がなくなり、ジャケットの首もとから前肢が出て、人工ヒレを付けてもすぐ脱げてしまうのです。急遽、これまでのジャケットと人工ヒレを懸垂して装着する方法に加え、上腕部をベルトで締めて装着しました。ただ、締め付けたところの血行が心配です。まだまだ、ジャケットの改良が必要なようです。また、人工ヒレの部分の運動機能を考えたしなやかな動きが生まれるヒレの開発も今後の課題です。今後、この状態で1週間程度、泳がせて遊泳速度などのデータを採取し、人工ヒレを装着した悠ちゃんの行動を解析します。次回の試験は9月頃に、今後は長期装着を試みる予定です。(谷口)

2011年7月2日 人工ヒレ装着試験&第15回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

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201107020004.jpg試験は神戸市立須磨海浜水族園大水槽から半自然池の神戸空港ラグーンへ移動させて行いました。今年で3年目になる悠ちゃんプロジェクト、今年から新しいメンバーが加わりました。京都大学大学院人間・環境学研究科の阪上雅昭さんです。専門は宇宙物理学。本プロジェクトでは悠ちゃんの行動から彼女の幸福度を評価するという試みを行っていただく予定です。今後の解析が楽しみです。
さて、新しいヒレをつけた悠ちゃんは潜水する素振りがみられるものの、水面に浮いてる時間が長くありました。その原因として、浮力調整がうまくできないことが挙げられました。検討委員会では、それはジャケットによる浮力の問題なのか?ヒレ部分の浮力によるのか?浮力調整はヒレに慣れることによって改善されるのか?ということが議論されました。さらに試験を行ってこの原因を明らかにする必要がありそうです。もう一つの問題点は、ヒレの形状が推進力を生みだす構造になっていないのではないかということです。これはヒレ部分の形や素質を考えていく必要がありそうです。
今後、悠ちゃんはヒレを装着したままラグーン内でしばらく様子をみる予定です。また、次回の試験は7月下旬を予定しています。(谷口)

2011年6月23日 悠ちゃん人工ヒレ装着プレ試験を行いました!

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7月2日に予定している人工ヒレ装着試験を前にプレ試験を行いました。前回の人工ヒレからの変更点は、ヒレを装着するためのマジックテープの装着位置を固定するためのカンを付けたことと断端部の形状変化が激しいため、ヒレが抜けやすくなっていた左肢の人工ヒレ内部に滑り止めを入れたことです。装着直後は不慣れな泳ぎをしていましたが、だんだん人工ヒレに慣れ始めた様子でした。ところが、装着から1時間半後、ジャケットが破れてしまい、ヒレは脱落してしましました。次回7月2日は須磨海浜水族園大水槽から神戸空港人工池ラグーンへ引っ越しをします。(谷口)

2011年5月27日 人工ヒレ装着試験&第14回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

110527悠ちゃん人工ヒレ装着試験(人工ヒレ).JPG第13号人工ヒレを装着110527悠ちゃん人工ヒレ装着試験(水中).JPG新人工ヒレを装着して泳ぐ悠ちゃん神戸市立須磨海浜水族園の大水槽にて人工ヒレ装着試験を行いました。大きく異なることは、これまではプラスチック性の硬い素材の人工ヒレでしたが、今回は柔らかくしなやかな素材に変更したことです。変更により、以前のようなオールを漕いでいるような泳ぎから、水をとらえているようなしなやかに泳ぎになった印象を受けました。ただ前肢の長さが左右異なることで、泳ぎのバランスがよくないのが気になるところです。今後はこのバランスの悪さが慣れとともに改善されるのかということを解析していきたいと思います。悠ちゃんは人工ヒレを装着させたまま、試験を続けていましたが、翌日(5/28)の朝に左側の人工ヒレが外れていました。どうやらヒレを自分で脱いでしまった様子でした。この点も今後の課題かもしれません。次回は6月下旬ごろに装着試験を行う予定です。(谷口)

2011年4月20日 今年初の人工ヒレ装着試験を行いました!

DSC_0197圧縮.JPG新ジャケットを使用し人工ヒレを装着した悠ちゃんDSC_0206圧縮.JPGおぼれかける悠ちゃん昨年12月の高性能の計測機器で採寸したデータを元に作ったジャケットを使用した人工ヒレの装着試験を神戸市立須磨海浜水族園内の大水槽で行いました。前回のジャケットと異なるところは、ジャケットの前方へのずれを防ぐため、胴部分のジャケット生地(前回と同様のネオプレーン生地を使用)を10cm伸ばし、胴部分をよりフィットする形にしたこと、首の部分にしぼりを調節できる紐を入れたことです。試験は残念ながら失敗に終わりました。ジャケットの浮力が強すぎるせいか、悠ちゃんは全く潜水することができませんでした。この原因として、よりフィットするようにジャケット生地を伸ばしたことで浮力が増したこと、胴部分をよりフィットさせたことにより、脇がつっぱり、可動域が制限され、悠ちゃん自身が泳ぎにくくなっていることが考えられました。なお、当初の目的であった人工ヒレに対する順応過程の調査(阪大チーム研究)は行うことができませんでした。今後の課題として、より水分がなじみやすい薄い生地に変更することや、前肢の可動域を考慮したフィット状態にすることが挙げられました。また、左前肢の断端の形状がより変化していることも気になるところです。何より神戸空港人工池ラグーンの半自然の生活からのどかな水族園での生活に変化したためか、引越から5ヶ月の間に体重がなんと11㎏増加してしまったことも悩みの種です。(谷口)

12月12日 人工ヒレ装着試験&第12回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

101212悠ちゃん装着試験.JPG人工ヒレ装着試験中101212悠ちゃん報告会.JPG報告会神戸市立須磨海浜水族園・大水槽に引越しした悠ちゃん。2010年12月12日、再び試験&会議を行いました。悠ちゃんは、このまま今年開発した人工ヒレを装着した状態で、経過をみながら同園で春まで過ごす予定です。今回は同園にて悠ちゃんプロジェクト報告会~なかなかうまくいかない人工ヒレ~と称して、これまでの経過を各チームから報告しました。川村義肢チームからはこれまでの人工ヒレ開発の奮闘振りを報告していただきました。今シーズン初めは失敗続きの義肢チームでしたが、さすがプロの集団、シーズン終わりにはそれなりの人工ヒレを開発してくるこのチームのすごさ、優秀さを思い知るシーズンでした。また、遊泳速度等の解析を行っている東大チームからの報告では、人工ヒレを装着した悠ちゃんが時間の経過とともに遊泳速度が上昇しているのでは?という報告がありました。つまり、悠ちゃんは時間の経過とともに人工ヒレに順応し、速く泳げるようになるという訳です。阪大チームからウミガメの遊泳のためにはヒレの上下運動とひねり運動が重要で、人工ヒレ装着直後ではひねり運動がヒレなしの状態より悪くなるという報告がされました。これから同園での悠ちゃんの経過が楽しみとなる報告となりました。次回は2月頃に試験を行う予定です。(谷口)

12月4日 悠ちゃん、須磨海浜水族園大水槽へお引越し!

写真2.JPG第7号人工ヒレを装着した悠ちゃん2010年12月4日、神戸空港人工池ラグーンにてリハビリ中だった前脚を失ったアカウミガメの悠ちゃんが神戸市立須磨海浜水族園・大水槽へお引越ししました。大水槽では今シーズン、開発してきた人工ヒレを装着させています。このまま一週間程、装着具合の経過をみながら、今週12日(日)に再び装着試験を行う予定です。悠ちゃんは海水温が低下している冬の間は水族園で過ごす予定です。(谷口)

10月17日 人工ヒレ(第8モデル)の装着試験を行いました!

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10月17日、今年4回目となる人工ヒレ装着試験を行いました。悠ちゃんの前肢基部に人工ヒレを直接装着する昨年の固定型から、今年は悠ちゃんにジャケットを着せて、そこから人工ヒレを懸垂するジャケット懸垂型を検討してきました。懸垂方法、人工ヒレの浮力調整や動きしろの調節などさまざまな問題点をクリアし、ジャケット懸垂型もようやく軌道にのったと思いきや・・、今回は別の問題が発生。正常なウミガメの泳ぎを測定する対照実験用のアカウミガメの照子が捕獲できずに対照実験断念。。。水温が下がったことでウミガメの動きも遅くなり捕獲もしやすくなるだろうと安易に考えていましたが、透明度も悪いこともあって結局、半日捕獲を試みて断念。次回の捕獲にご協力いただけるダイバーさん大大、大募集です!次回は12月上旬頃に神戸空港人工池ラグーンに収容している悠ちゃんを含む4個体の捕獲作業を行います。(谷口)

9月11日 人工ヒレ装着試験&第11回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

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9月11日、今年3回目となる人工ヒレ装着試験を行いました。そこで今回新しく川村義肢チームが作ったのが写真のヒレ。前回の試験ではヒレがすぐにはずれてしまい、ボディジャケットとヒレをどうつなぐ(懸垂する)かが大きな課題となりました。今回は前回のようにヒレが外れてしまうことはなくなりましたが、より悠ちゃんが動きやすいように動きしろのバランスを考える必要があります。また、人工ヒレに浮力があるため、海中で人工ヒを装着した悠ちゃんがまるで万歳しているかのように浮いてしまいました。浮力調整する必要があります。その他、東大佐藤研究室チームはデータロガーを用いて悠ちゃんの遊泳速度などを測定しました。次回は10月19日に人工ヒレ装着試験を行う予定です。(谷口)

7月19日 人工ヒレ装着試験&第10回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

P7191293.JPGP7190076.JPG須磨海浜水族園の大水槽から半自然人工海水池ラグーンへ引越しして1ヶ月が経った7月19日、人工ヒレ装着試験&第10回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました。今回の人工ヒレはこれまでのそれとは少し違い、ヒレに直接装着する装着型から、人工ヒレのヒレ部分と断端部を懸垂する懸垂型へと変更されました。これはこれまでの失敗から、なるべくウミガメに負担ならないようにと考えられた方法です。ボディジャケットを着せられてそこからたくさんのチューブで繋がれ人工ヒレを装着した悠ちゃんでしたが、海に入った瞬間に人工ヒレは外れてしまいました。海の中に入るとヒレ部分に水が含まれて、外れてしまうようです。実験によりボディジャケットとヒレをどうつなぐ(懸垂する)かが大きな課題となりました。会議では、ボディジャケットと人工ヒレのヒレ部分とをつなぐ素材の検討を行いました。(谷口)

6月20日 悠ちゃん神戸空港人工池ラグーンへ引越し&人工ヒレ装着試験開始!

IMG_4505.JPGIMG_4607.JPG神戸市立須磨海浜水族園で療養中だった悠ちゃんですが、義肢装着試験のため、神戸空港人工池ラグーンへ引越しました!川村義肢チームは昨年の人工ヒレ装着方法を大きく変更し、新しい装着方法の試験を行いました。また、東大チームは昨年に引き続きデータロガーを利用し、遊泳速度データの採取を行いました。試験は装着、脱落、補正の繰り返しで、新しい装着方法にはまだまだ検討が必要そうです。装着試験後には、第9回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行い、今後の人工ヒレの装着方法について話し合われました。悠ちゃんはこのまま海水温が高い夏の間は神戸空港人工池ラグーンで過ごし、人工ヒレ装着試験を行っていくことになります。(谷口)

5月24日 第8回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました!

P5240919.JPG悠ちゃんが須磨海浜水族園の大水槽に怪我の治療のため引越ししてきて、一ヶ月が経過しました。怪我の具合はというと経過をみながら、治療方法を検討しながらの治療が続いています。そんな中、第8回目の人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました。人工ヒレ開発を行っている川村義肢チームからは、昨年の反省点を踏まえた新しい人工ヒレの装着方法について提案がなされました。また、人工ヒレを装着した際の悠ちゃんの遊泳速度について解析を行った東京大学佐藤チームからは、人工ヒレを装着すれば、外敵から逃げる時のような比較的速い速度を出せる可能性はある。しかし、ウミガメ類が最も生活の中で出している優雅にのろのろ泳ぐような巡行速度となるとそれを保つことができず、むしろ遅い速度になってしまっている。悠ちゃんの幸せのためには巡行速度を健常個体と同じ速度に保てるような人工ヒレが必要だというような報告が行われました。問題点を多く残したまま終わった昨年の会議でしたが、第8回会議では改善点など再確認&議論が行われて、とても有意義な会議となりました。(谷口)

4月24日 悠ちゃん須磨海浜水族園へお引越し

100424悠ちゃん須磨へ引越し②.JPG100424悠ちゃん須磨へ引越し①.JPG4月24日冬の間、徳島県日和佐うみがめ博物館カレッタで療養中だった前肢半分を失った悠ちゃんがさらなる前肢の治療のため、神戸市立須磨海浜水族園へ引越ししました。園の大水槽へ移された悠ちゃんは、最初は前肢をうまく動かせずにいましたが、数十分後には不恰好ながらも前肢を動かし泳ぐ姿を確認することができました。ここで海水温が20度前後になる6月中旬頃まで治療に専念し、その後神戸空港人工ラグーンへ引越します。今年も人工ヒレ装着、悠ちゃんプロジェクトがスタートしました!(谷口)

3月17日 第6回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました

DSC01815.JPGDSC01837.JPG3月17日に第6回人工ヒレ開発プロジェクト会議が行われました。今回の会議では、昨年の経過、現在の飼育状況、人工ヒレ開発経過、昨年負った四肢の傷について話し合われました。川村義肢さんからは、今までとは全く違う第6モデルの義肢を披露していただきました。四肢の傷は、美ら海水族館の植田獣医から昨年の最終装着試験で生じた褥瘡(じょくそう)様のキズの治療が先決であると助言をいただきました。今後、四肢の傷が治り、獣医師のOKがでれば、装着試験を行いたいと思います。

12月5日 今年最後の健康診断と両前肢基部の型取り&日和佐への引っ越しを行いました

IMG_0363.JPGIMG_0469.JPG12月5日、神戸空港人工池で今年最後の健康診断と、両前肢基部の型取りを行いました。その後、水温が低下する冬期は人工海水池では生息できないため、悠ちゃんと一緒に保護されていた3匹のウミガメたちは紀伊水道へ放流され、悠ちゃんはその日ラグーンで開催されたウミガメ観察会に参加してくれた子供たちや、ウミガメエコ・ツーリズムに参加されていた神戸市民の方々に暖かく見送られて、徳島県美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタへと旅立って行きました。

10月16日 第5回人工ヒレ開発プロジェクト会議を行いました

PA160016.JPGPA160021.JPG悠ちゃんに人工ヒレをつけるプロジェクトの第5回目の会議を行いました。この会議に先立ち、9月12日から10月14日まで、初めて第5号モデルで長期に渡る装着を行い、成功裏に終わることができており、関係者一同、人工ヒレの開発に一応自信をもって望んだ会議でした。ところが、人工ヒレの装着前と後で、悠ちゃんの腕の振りを解析した大阪大学加藤チームからは、人工ヒレをつけると腕の振りが小さくなってしまうとの報告が・・。さらに、東京大学佐藤チームからは、人工ヒレをつけると遊泳スピードも遅くなってしまうというショッキングな報告が行われてしまいました。この原因には次の2つが考えられます。
1 人工ヒレを装着したことにより、腕(前肢)の可動範囲が狭くなり、遊泳力が低下した。
2 前肢を失った悠ちゃんは、前肢に負荷が無くなり、筋力が衰えてしまった。
いずれにせよ、委員会としては、まず遊泳力が上がる人工ヒレを目指すことになりました。初めてのことをやり遂げるのは容易ではないことを、改めて思い知らされた次第です。(亀崎)

9月12日 第3回人工ヒレ装着試験を行いました!

IMG_8217.JPG人工ヒレの装着感を確認IMG_8425 -.JPG関節を確認しながら慎重に装着IMG_8513.JPG再装着して砂浜を歩く悠ちゃん


9月12日に3回目の人工ヒレ(第5モデル)の装着試験を行いました。10日に装着された人工ヒレの経過を観察した後、12日午前に阪大チームの方たちに水中での動きを確認してもらいました。その後、取り上げて川村義肢チームが装着感をチェック。一旦ヒレを取り外して前ヒレの傷口部分を確認後、関節の動きを妨げないよう慎重に人工ヒレを再装着。悠ちゃんは人口ヒレにも慣れてきた様子で、前回よりも上手にヒレを使って力強く砂浜を歩いて人工池に戻って行きました。ヒレの装着感を再度観察しながら、次モデルへとつなげていきたいと思います。

9月8日 悠ちゃんに新しい人工ヒレができました!

P9070017.JPG写真は製作途中の第5モデル6月から試行錯誤している人工ヒレの第5モデルが川村義肢でできあがりました。これまでの試験から次のことが明らかになってます。
(1) 上腕骨基部の部分を硬い材質で被うと、前肢のはばたき行動が正常に行えなくなる。
(2) ヒレの先端が硬いと、運動するときにヒレに振動が起こる。
(3) ベロクロテープは水につけると弱い。
今回の第5モデルは(1)の問題を解決するために上腕で抑える部分を軟らかい素材を使用しました。また、そこにメッシュでヒレをつくり、より弾性のある素材で先端をつくりました。また、固定のベロクロテープは、クラレファスニング株式会社のご厚意で提供された超強力ベロクロテープを用います。装着は10日の夕刻に行い、11日は経過観察、12日には取り上げて問題点を抽出します。12日の午後からは神戸空港西の人工池で一般公開&健康診断も行います。是非お越しください!

7月25日 第2回 人工ヒレの装着試験が行われました!

IMG_8003.JPG改良された人工ヒレを装着IMG_8080.JPG柔らかい材質のヒレも装着神戸空港人工池で2回目の人工ヒレの装着試験を実施しました。前回の装着試験結果をもとに、より悠ちゃんにフィットし泳ぎやすいヒレになるようにと、今回は3種類の人工ヒレが用意されました。前回の放送をご覧いただいたクラレファスニング(株)さんから水に強い面ファスナーの提供もあり、装着試験は順調に行われ、悠ちゃんの泳ぐ姿も前回より格段に力強さを感じました。豪雨の中の作業にもかかわらず、頑張っていただいたダイバーの皆さん、プロジェクトのスタッフをはじめ、応援に来ていただいたたくさんの方々に心から感謝いたします!

6月20日 第1回目の人工ヒレの装着試験が行われました!

096020_02.jpg人工ヒレを慎重に装着096020_01.jpg人工ヒレを装着された悠ちゃん神戸空港西の人工池で人工ヒレの装着試験を実施しました。人工浜に応援に来てくれた子供たちや、取材陣に見守られながら人工ヒレを試着、その後遊泳の様子を観察しながらヒレの調整が行われ、初めての人工ヒレ試着は無事に終了しましました。今日一日頑張った悠ちゃんは、子供たちの「悠ちゃんがんばって!」応援コールの中、元気に人工池に帰って行きました。

6月9日 人工ヒレ・モデル1号が出来ました!!

090608モデル1号 (14).JPG川村義肢の皆さんによって開発が進められている悠ちゃんの人工ヒレができました。このヒレを使ってヒレの材質や装着方法が開発されていきます。20日に初めて装着をしますが、悠ちゃんがどのような反応をするのか、心配でもあり、楽しみでもあります。(亀崎)

5月31日 悠ちゃんが神戸空港人工池に引っ越しました!!

加速度ロガーのついた悠ちゃん.JPG加速度ロガーを装着された悠ちゃん090531_01.jpg加速度ロガーの説明をする東京大学海洋研究所の佐藤克文さん090531_02.jpg多くの取材陣に見守られる中、神戸空港人工池に・・・


悠ちゃんが徳島県美波町の日和佐うみがめ博物館から、神戸空港人工池に運びました。神戸空港では、東京大学海洋研究所の佐藤克文さんらが待機しており、到着後、悠ちゃんの背甲に加速度ロガーと4秒おきにカメの眼前の光景を撮影するカメラを装着しました。これらの装置は6月2日に、自動切り離し装置を作動させ回収され、佐藤さん達に分析していただきます。また、王子動物園の浜夏樹獣医には採血をしていただき、血液分析をしていただいてます。佐藤さん達の宿泊に関しましては、ニチイ学館の伊藤さんにお世話になっておりました。日和佐うみがめ博物館では大変丁寧に飼育していただき、健康な状態で運ぶことができました。博物館の豊崎館長、田中学芸員のお陰です。また、出発の際には赤松小学校の生徒の皆さんが見送りにきてくれていました。川村義肢の川村社長は6月7日に、この小学校に講演にいっていただけるそうです。日和佐の子供達にとっては貴重な経験になることでしょう。皆様、今後ともよろしくお願いします。
悠ちゃんはこの状態で飼育し、6月20日には人工ヒレの取り付け試験を行う予定です。なお、今回は対照とする健常な状態で保護されたウミガメも加速度ロガーとカメラを装着して悠ちゃんと一緒に人工池に放たれました。このアカウミガメは暗に対照的な意味を込めて、照(ショウ)ちゃんと名付けました。当日取材に来られたたくさんのマスコミ関係者の方々やラグーンに遊びに来ていた子供たちに見守られて、悠ちゃん&照ちゃんは元気に人工池を泳いでいました。(亀崎)

4月24日 前肢基部の型の調整作業完了!

96B391E8.jpg悠ちゃんの前肢の型96B391E81.jpg前肢の型を調整する神田さん悠ちゃんの両前肢基部の型を作成し、その形の調整作業を川村義肢で行いました。今回の作業は主に神田さんが担当されました。前回、4月4日は、日和佐うみがめ博物館で、悠ちゃんの残された前肢の基部の鋳型をとりました。その鋳型の中に石膏を流し込み、悠ちゃんの足と同じ石膏ができあがっていました。今回は、それを、特殊なやすりで削ったり、墨汁を少し入れた石膏をケーキにクリームを塗るようにヘラで盛ったりして、型を整えました。これに基づいて、前肢に装着するソックスのような部分を作成するのだそうです。また、今回は漂着死体の前肢から、本来の前肢の鋳型もとりました。

4月5日 悠ちゃんの性別が判明しました!!

20090404_photo01.jpg後肢の付け根から内視鏡を差し込み生殖腺を観察し、雌とわかりました。麻酔してます。甲長80cm以下のウミガメの性を外部形態から判別することは難しく、それを明らかにするには内視鏡を腹部に差し込んで、生殖腺が卵巣なのか、精巣なのかを観察します。今回はこの手技のスペシャリストである黒柳賢治氏(当会理事・南知多ビーチランド学芸員)を招待し、判別してもらいました。悠ちゃんはちょっと太っていて、生殖腺まで、内視鏡が届くかどうか心配されましたが、卵巣が確認され、雌と判別されました。

4月5日 義肢作成に先立つ型取り

20090404_photo02.jpg石膏でとった左前肢の型と悠ちゃん悠ちゃんに義肢を付けるときには、現在残っている前肢にソックスのようにカバーを付けて、それに人工ヒレをとりつけます。川村義肢の川村社長以下3名の手によって、そのソックスの部分をつくるための型をとりました。悠ちゃんは暴れて、作業は難航しましたが、なんとか左右の型をとることができました。

4月5日 運動解析用の画像撮影を行いました

20090404_photo03.jpgカメを泳がせて、水中の四肢の動きを三次元撮影しました。ウミガメの人工ヒレには、彼らの力強い遊泳にも耐える強度が必要になります。人工ヒレにその強度を持たせるための基礎資料を得るために、前肢の健全な個体を泳がせて、その前肢の運動を解析するための画像を撮影しました。

3月10日 悠ちゃん、特別水槽へ移動

日和佐の悠ちゃんが体調を崩したため、水温管理のできる特別水槽へ移動しました。その後、体調も回復しました。

3月2日 ついにウミガメ義肢プロジェクト(悠ちゃん義肢プロジェクト)始動!

IMGP2527.jpg 今回、川村義肢本社にてプロジェクトメンバーが集まり、第一回義肢プロジェクト会議をおこないました。参加していただいたメンバーは義肢製作の川村義肢の技術者、治療のアドバイスをいただく神戸王子動物園の獣医師、悠ちゃんを飼育していただいている日和佐うみがめ博物館カレッタの方々、イルカの人工尾びれプロジェクトをおこなった沖縄美ら海水族館獣医師、肢の動きについて研究をしている大阪大学大学院教授、当会の会長や研究員など多方面の方々です。今回の会議では、実際の義肢製作案、現在の悠ちゃんの様子、義肢製作に伴う研究の問題点、イルカの人工尾びれ開発プロジェクトについて話し合いをおこないました。それぞれの専門家が、異なった分野間での意見交換をおこない、プロジェクトとしてどのような方向性で活動をおこなっていくのか、また、悠ちゃんがもう一度元気に泳げるようになるにはどうしたらよいのかを真剣に考え合いました。これから様々な議論を重ねながらプロジェクトを進めていきたいと思います。義肢製作の開始は5月の予定です。本プロジェクトが成功することを祈るばかりです。
会議詳細

1月14日 人工ヒレプロジェクト開始決定

川村義肢に協力を要請し、人工ヒレプロジェクトを発足しました。

12月13日 日和佐うみがめ博物館へ引越し

徳島県美波町日和佐うみがめ博物館へ避寒のため引越しました。

6月26日 神戸空港島人工海水池に保護

悠ちゃんを神戸空港島人工海水池に保護しました。

6月25日 紀伊水道にて発見

紀伊水道海域にて発見されました。

これまでの流れ

 2008年6月25日に紀伊水道で発見され、神戸空港の人工池に収容された一頭のアカウミガメがいます。

 「悠」と名付けられたこのアカウミガメは、発見される直前にサメに襲われたようで、前肢を両方とも食いちぎられており、お腹にもサメの歯形がいくつも付いていました。治療して回復を待ったところ、何とか傷も癒えて一命を取り留めることができました。

 11月を過ぎると海水温は20度以下となり、大阪湾に入ってきたアカウミガメは太平洋へと出て行きます。従って、神戸空港でアカウミガメを飼育できるのは12月までです。

 12月13日、悠ちゃんと一緒に収容されていた3頭のアカウミガメは、紀伊水道まで運び、放流しましたが、悠ちゃんを放すかどうか迷いました。
 ウミガメは広く回遊することが知られており、遊泳力はウミガメにとって非常に重要であると考えられます。悠ちゃんの遊泳速度を測定した結果、両前肢が健常なアカウミガメの約6割しかありませんでした。このままでは再び、サメに襲われても逃げることができません。

 我々は悩んだ末に、悠ちゃんを放流せずに飼育することを決め、いつの日か、人間で使用されている義足のような“義肢”をつけてあげることができないかと思い、最近、調査を開始しました。
 ※なお、悠ちゃんは水温が下がっている冬の間は、徳島県美波町のうみがめ博物館カレッタで飼育していただけることになりました。


 我々の調査では、大阪湾や播磨灘は、夏の間、アカウミガメの重要な餌場であることが解ってきました。しかし、そこでの船舶の航行や漁業をみると、彼らにとって安全な餌場である海を、人間は奪ってしまったといっても過言ではありません。大阪湾にやってきたウミガメが傷を負って困っています。なんとか、悠ちゃんを海に返してあげたいものです。皆さんのご協力がいただけたら幸いです。

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悠ちゃん

両前肢が欠損している悠ちゃん。写真は左前肢。

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右前肢

悠ちゃんの右前肢。左よりも右の方が欠損部位が多く、痛々しいです。短くても必死にはばたいて泳ぎます。

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健康診断中?

健康診断中の悠ちゃん。月に一回の健康診断は体重や甲羅の長さを測定します。写真は、獣医さんに聴診器を当てられている様子。心音は聞こえるのかな?