当会について

事務局スタッフ

会長 

松沢 慶将 

Yoshimasa Matsuzawa (PhD)
 
1969年新潟生まれ。県立新潟高校を卒業後、京都大学農学部で水産学を専攻。南極行きを夢見て、バイオロギング研究の創始者の一人、坂本亘教授(当時)に師事する。訓練だからと言包められて始めたウミガメ産卵生態調査と、日本ウミガメ会議に集う「ウミガメ屋」たちの魅力にはまる。大学院では、胚発生・性決定に対する温度の影響とその地理的傾向について調べ、98年に博士号を取得。その後、日本学術振興会海外特別研究員として、ウミガメ研究の「虎の穴」、フロリダ大学アーチー・カールウミガメ研究センターに留学。帰国後、設立から理事として名を連ねていた当会の事務局に着任し、海外との共同プロジェクトや、各地の研究保護活動の発展・育成に勤しむ。国際誌 「Chelonian Conservation and Biology」編集査読理事、和文誌「うみがめニュースレター」編集長、屋久島うみがめ館理事、神戸市立須磨海浜水族園研究企画課長、国際ウミガメ学会会長、IUCN種の保存委員会ウミガメ専門委員会委員(東アジア担当副議長)などを歴任。現在、日和佐うみがめ博物館外来研究員、大阪公立大学・近畿大学非常勤講師、四国水族館館長などを務める。「Loggerhead Sea Turtles」(Smithsonian Book)、「サスティナビリティと経営学」(ミネルヴァ書房)、「ウミガメの自然誌」(東京大学出版会)などを分筆。

むろと廃校水族館 館長 / 黒島研究所 所長 

若月 元樹

Motoki Wakatsuki (Ms.)
1974年広島生まれ。広島県の高校を卒業後、母の古里である沖縄でオバーと暮らしながら沖縄大学に通いつつ、糸満市大度海岸の産卵調査を始める。卒業後は住宅会社に入社したものの、遊び足りず沖縄国際大学大学院に入学。社会学を専攻し、ウミガメ産卵地の研究で修士号を得る。大学院修了後、日本ウミガメ協議会に入局。室戸調査基地を経た後、黒島研究所に赴任する。社会学の視点から黒島や高知県の室戸市を見つめてるが、へき地と呼ばれる地方の未来は一般的に叫ばれているほど悲観的なものではないはずだと感じている。タバコが嫌いで、喫煙者は水族館に居づらい。

黒島研究所 主任研究員 

亀田 和成 

Kazunari Kameda (Ms.)
 
1979年生まれ、新潟県育ち。高知大学に入学し、魚類相の研究で理学修士を取得。2005年より黒島研究所の研究員になる。特技は生物採集。魚を見ると、どうやったら採集できるか考えてしまう癖がある。暇なときは読書をしたり、論文を書いたりしている。学芸員資格と生物分類技能検定1級を取得。

研究員 

平井(渡辺) 紗綾 

Saya Hirai (Watanabe) 
東京生まれ埼玉育ち。東京の専門学校で動物看護師の資格を取得。沖縄美ら海水族館の海獣治療チームと徳島の水族館飼育チームを経て、2012年にウミガメ協議会に入局し、室戸調査基地に4年間赴任。その後和歌山のエビカニ屋と結婚し紀南へ移住。事務局の広報と標本づくりを担う。生き物全般をこよなく愛し、魚類・鯨類・ウミガメ類の骨格標本作りが趣味。骨が落ちていれば全国どこへでも飛んでいく。2015年3月に放送大学で学士を取得後、2016年3月には学芸員資格も取得。2020年からは海女としても活動を始める。

事務局長 / むろと廃校水族館副館長

松宮 賢佑

Kensuke Matsumiya
1986年大阪府生まれ。大阪の某専門学校を卒業後、南知多ビーチランドに鰭脚類担当として入社する。アザラシ・セイウチ・ペンギンの担当を経て魚類・ウミガメの担当となる。亀崎→黒柳と引き継がれてきたビーチランドのウミガメの伝統を引き継ぎ、調査・飼育にはまる。ビーチランドで 5年間勤務した後、動物系専門学校の専任講師となるが、ウミガメのお導きにより、 2015年秋にウミガメ協議会へ入局。周囲からはウミガメ好きと思われがちだが、飼育員の頃からゴマフアザラシへの思い入れの方が大きい。

事務局員 

井上 直美

Naomi Inoue 
 
大阪生まれ。もともと事務局の近くの写真店で働いていたが、退職後、客だった当時の事務局長・水野に「お菓子をあげるから手伝いに来ん?」と釣られ入局。以来、算数が苦手なくせに経理を主に事務員として働いている。大変な食いしん坊で、大人になってからも順調に育っている。

黒島研究所 研究員 

中西 悠 

Yu Nakanishi
1995年京都生まれ、大阪育ち。大阪の高校を卒業後、琉球大学に入学。在学中はウミガメ研究サークルに入り、読谷村都屋定置網のウミガメ混獲調査と糸満市大度海岸の産卵調査に熱中する。産卵調査中、砂浜で漂着種子を見つけたことがきっかけで植物研究室に入り、沖縄のアジサイを研究する。卒業後、何を思ったのか音楽大学を目指すも断念。研修をしていた黒島研究所の所長の勧誘で入局。現在は黒島の植物を調べつつ、展示や会報の絵を描いている。

 むろと廃校水族館 学芸員・飼育員 

千原 周

Shu Chihara
1995年愛知県生まれ。私立名古屋高等学校を卒業した後、幼少の頃から大好きなウミウシの研究がしたいがために沖縄へ。琉球大学で趣味の吹奏楽にも情熱を注ぎながらウミウシで修士号を取得。大学時代の友人である黒島研究所の職員との縁で、黒島研究所やむろと廃校水族館の活動に興味を持ち、研修を経た後入局。現在はウミガメに関して猛勉強しつつ、ウミウシの研究も続けている。

むろと廃校水族館  飼育員 

鈴木 舞 

Mai Suzuki
神奈川県生まれ。中央大学法学部を卒業後、国家公務員として東京や宮古島にて勤務。大学在学中に経験したウミガメ調査をきっかけにウミガメへの関心を持つ。公務員として一旦は就職するものの、ウミガメに携わる仕事をしたいという思いを捨てきれず、一念発起し2022年4月に入局。握力が弱くウミガメのタグ(標識)付けに日々苦戦している。最近、握力強化グッズを購入し、筋トレに励んでいる。

むろと廃校水族館  飼育員 

広瀬 百香 

Momoka Hirose
東京生まれ。幼い頃から海が好きで東海大学海洋学部へ入学。その後水族館への就職を目指し各地で実習に励む。動物プランクトンからさらに小さい物へと興味が移り、最終的には海水中の細菌へたどり着く。研究室に籠り細菌との生活を送っていた為、人との関わり方を忘れかけていたが、室戸で人の暖かさに触れ本来の自分を取り戻しつつある。

むろと廃校水族館  飼育員 

空田 知久 

Sorata Tomohisa
福岡出身。中学生の頃から毎週のように地元の水族館へ通い、高校では生物部の部長を務めた。水族館や鯨類への憧れをもとに、鯨類学研究室のある東京海洋大学へ進学し、学芸員資格と中高理科教育免許を取得。各研修地に行ってみたいがために入部したうみがめ研究会で、ウミガメやむろと廃校水族館への興味を持ち、2023年に入局。車を駐車させるが苦手で、白線と格闘中。本人曰く、枠にとらわれない事も大事。

むろと廃校水族館  飼育員 

村井 龍輝

Murai Ryuki
2002年福岡生まれ、滋賀育ち。滋賀の高校を卒業後、幼少期から好きであった魚を勉強するために大阪の専門学校へ入学。水族館の職員になるべく、むろと廃校水族館で長期の研修に励む。中学時代に鍛えていた体力と筋力を武器に、プールの掃除や漁港の手伝い等に励む。太り気味のため痩せようと努力しているが、室戸の魚が美味しいため食べ過ぎ、なかなか痩せることができない。

むろと廃校水族館  飼育員 

堀部 秀歩

Horibe Hideo 
1998年埼玉県生まれ。海なし県である埼玉に絶望し、沖縄県の琉球大学に進学。同大学において誰も知らないと思われるナミダテンジクダイで修士号を取得。周りからは魚について詳しい人と思われているが、実はテンジクダイの仲間のこと以外はあまり知らない。就職後、初めて潜った室戸の海の水温があまりにも低く、沖縄との違いを肌で実感した。ウミガメについては、現在水族館で勉強中。

主任特別調査員・高岡漁協 

山下 傑 

Suguru Yamashita

室戸高岡大敷組合(定置網)の職員で若い漁師でありながら組合の期待も大きい。室戸での調査は全面的に彼に頼みきっている。時々、我々を室戸の花街に連れて行ってくれるが、その飲みっぷりが粋で男ぼれしてしまう。組合から「高岡海亀を守る会会長」という肩書のついた名刺を与えられた。画期的なことである。

特別調査員・三津漁協 

戎井 邦彦 

Ebisui Kunihiko
高知県室戸市で定置網で混獲されるウミガメの調査をしていた協議会職員からそそのかされる。定置網漁をしている三津大敷組合や所属漁師が三津漁港へ水揚げする漁獲のチェックや仲買人への対応に毎日大忙し。そんな彼に対し「カメの体重を量ってくれ」だの「カメを蓄養する水槽を運んでくれ」などと遠慮のない要求に笑顔で応じ、気がつけば蓄養していたカメの水替えや給餌の一切を引き受けてくれた。

特別調査員・野間池 

宮内 叶 

Kanou Miyauchi 
 
鹿児島県笠沙の野間池にある白瀬定置網のオーナー。定置網にウミガメが入ると、サイズを計測したのち標識を装着し、放流している。周年を通じて主としてアオウミガメが混獲される。息子さんはダイビングのガイドも営んでいる。

外来研究員 

宮形 佳孝 

Yoshitaka Miyagata (Ms.)
1973年大阪生まれ。本人いわく、全く勉強しなかったため、日本の大学には入れず、高校卒業後渡米。アリゾナ州立大学に入学し動物学を専攻、アマゾンでカエルを手がける。その後、帰国し、製薬会社の研究部門で派遣社員として働く。ひょんな事から、日本ウミガメ協議会の事務局で手伝うようになり、主にホームページを中心とした広報を担当するようになる。一方、京都大学大学院人間・環境学研究科に入学し、屋久島のヒキガエルの研究で修士号を取得した。大食漢の多いメンバーの中では珍しく少食で、いつも好んで食べるのはうどん。2006年2月、NHKに入局した。

外来研究員

石原 孝 

Takashi Ishihara (PhD)
1981年愛知県名古屋市生まれ。名古屋市立向陽高校卒業後三重大学生物資源学部に入学し、研究員の岩本とともに「かめっぷり」を立ち上げる。卒業研究では、三重県のある砂浜にて人工浜部分と本来の浜部分とのアカウミガメの孵化率の違いを土壌の観点から検証しようとするも、産卵がなく断念。その後、東京大学大学院に進学し、亀崎の指導の下、アカウミガメの繁殖生態について研究を進め、成熟する年齢や大きさ、日本近海での成熟度などについてまとめた。主な研究フィールドは高知県室戸市と三重県紀北町。和文誌「うみがめニュース レター」編集委員長。

外来研究員 

小菅 康弘 

Yasuhiro Kosuge (Ms.)
淡水性のカメが好きでNPO法人カメネットワークで主に活動するものの、ウミガメにも強い興味があり、活動に参加している。東京に住んでいることから、どちらかというと関東で、カニカゴを持って淡水ガメをとっていることが多い。アカミミガメがどんどん増えていることが悩み。