活動紹介

事務局だより


  昨年に引き続きEarthwatchのプログラムとして、和歌山県みなべ町千里浜に上陸したメスのアカウミガメ2個体に、GPS機能付きのアルゴス発信機を装着しました。今年はコロナウィルスの影響により、ボランティアの受け入れは残念ながら中止となりました。今後追跡結果を分析し、アカウミガメの移動経路を調査していきます。
 
Earthwatchプログラムとは?:Earthwatchを通じて募集した環境ボランティアさん達と一緒に、ウミガメの調査を行っています。この調査は2015年から三菱重工株式会社支援の元に種子島で、2016年から日本郵船株式会社支援の元にみなべで実施しています。
詳しくはこちらをご覧ください→ Earthwatch公式HP

 
 
 7月中旬から下旬にかけて、講師をしている専門学校の学生たちと、和歌山県みなべ町千里浜でウミガメ調査実習を行いました。夜は現場の調査員たちと協力して砂浜のパトロールを行い、昼にはウミガメについての特別講義や付近の砂浜の痕跡調査、卵の食害を防ぐための防止柵の設置を行いました。ウミガメの産卵を観察できたチームもあれば、残念ながら出会えなかったチームもありましたが、砂浜に残る足跡や砂の中の卵を実際に見て、学校ではできない経験を積み、新たな関心が生まれたのではないかと思います。 (松宮 )

 7月6日に次回のウミガメ会議開催地である沖縄県国頭村で国頭村長と面会し、会議の開催等について打合せを行いました。新型コロナウイルスの感染が拡大している状況のなかで、国頭村としての意向や協議会としての考えを踏まえ、今年の12月に開催予定だった第31回日本ウミガメ会議やんばる大会は、順延することで合意しました。今後、感染の状況などを注視しながら、来年の春には日程を再考予定です。まだまだ先の見えない状況ながら、ぜひ来年は開催したいという嬉しいお言葉を頂戴し、2021年のやんばる大会開催に向けしっかりと準備をしていこうと決意しました。
 なお、今回参加をご検討いただいていた皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程どうぞお願いいたします。(松宮)
 


 
 626日より和歌山県みなべ町千里浜において、アカウミガメの上陸産卵状況調査を開始しました。新型コロナウイルスの影響で県をまたいでの移動が自粛されているなかで、今年は例年通りの調査は行えないのではないかと懸念していましたが、 7月から当会調査員と学生ボランティア、地元青年クラブが協力し、例年同様の上陸産卵調査を行っています。今年も、千里ウミガメ館に常駐させていただき毎晩 20時から 4時頃まで砂浜のパトロールを行い、ウミガメ発見時には体サイズの測定や標識装着を行っています。調査初日の 26日には 1頭の上陸を確認し、その後も上陸産卵を確認しています。 1981年から続く千里浜でのアカウミガメの調査を、皆様の協力を得て実施できることが大変ありがたく、今後につながる調査データをしっかりと残していきたいと思います。 (一野 )
 
※例年、みなべ調教育委員会がウミガメの産卵観察申請を受け付けていますが、今年は新型コロナウイルス拡散防止の観点から、産卵観察の受付は行っておりません。

 
 今年も各地からウミガメ情報が聞こえてくるシーズンとなり、6月9日には徳島県の日和佐大浜海岸で県内初産卵が確認されました。 613日には、今年で 21回目となる徳島県アカウミガメ上陸・産卵調査講習会を美波町で開催し、 19名の方にご参加いただきました。
 講習会では、今年度の徳島県内での調査海岸や調査者の確認を行い、各砂浜の今年の状況や昨年の調査頻度の報告がありました。その後、当会会長の松沢が「ウミガメの生態と取り巻く諸問題」についての講義を行い、ウミガメの生態についてと、昨年全国的に少なかった産卵回数についての要因について考察しました。今回が初参加の調査者の方も意見交換していただき、それぞれの砂浜の情報交換やウミガメについて改めて学ぶ有意義な会となりました。 (一野
 
 

 
 温度ロガー設置のため、愛知県赤羽根海岸に行ってきました。ウミガメの産卵期に温度データロガーを砂浜に埋設して砂中温度を自動測定し、秋ごろに回収して設置期間中の温度変化を確認します。これは、環境省からの委託であるモニタリングサイト1000の事業で行っています。砂中の温度を測定することで、産卵から孵化脱出までの期間中にどのような温度の変化があり、またそれが胚発生に影響があるかどうかを調べます。梅雨入り間近ではありますが、これからがウミガメの産卵シーズンです。今年も各地からの報告を楽しみに待ちたいと思います。(一野)
 

 
 2月8日に和歌山県紀宝町で開催された2019年度紀伊半島ウミガメ情報交換会に参加してきました。ウミガメ情報交換会は各地でウミガメの調査をする会員が一年に一度集まり、上陸・産卵・孵化の状況や砂浜の環境についての報告を行い、意見交換をしています。昨年は設立30周年を迎えられ、記念誌の発行に当会も携わらせていただきました。今回の情報交換会も各地から会員が集まり、上陸・産卵数の推移や混獲・ストランディング調査の報告を行いました。各地からの報告後にウミガメ協議会から松宮・平井が全国のアカウミガメの産卵状況や紀伊半島における漂着個体の解剖結果について講演を行いました。紀伊半島だけではありませんが、ウミガメの上陸数が減少し調査する会員のモチベーションが下がる中、次世代への世代交代などの課題がありますが、継続して行われる調査状況の意見交換を行い、苦労を労う報告会の存在は非常に重要であると再確認しました。(平井)
 
 
 2月1日に鹿児島県鹿児島港で開催された第8回九州ウミガメ連絡会に参加してきました。この会は、九州各地からウミガメに携わる方や興味がある方が集まって開催されており、8回目の今回は40名ほどが参加し、活動報告や情報交換・共有を行いました。九州各地から7題の発表があり、それに先立って当会事務局から全国的なウミガメの近況について報告させていただきました。初めて参加しましたが、普段電話やメールでやりとりをしている皆さんと直接お会いして話すことができ、とても有意義な出張となりました。次回は10月31日に宮崎県日向市で開催されます。興味のある方はぜひご参加ください。(松宮)

  新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。併せて、日頃の当会への格別なるご支援、ご協力に厚くお礼申し上げます。おかげさまで日本ウミガメ協議会は昨年30年目を迎えることができました。昨年はウミガメに関する旧来の活動の継続に加え、黒島研究所やむろと廃校水族館の運営など多くの活動を展開させていただくことが出来ました。心より御礼申し上げます。
 昨年は新元号が「令和」になるという歴史的な年になりました。また、相次ぐ企業の不祥事のニュースが目立ちましたが、反面教師と捉え、当会はコンプライアンス違反の無い、風通しの良い職場を目指して日々精進していく所存です。せちがらい世の中になってきておりますが、ワンチームで結束し初心を忘れず邁進して参りますので、引き続きご支援いただきますようお願い申しあげます。
 最後になりましたが、本年も皆さまにとって幸多い年でありますよう祈念いたします。

 日本ウミガメ協議会事務局一同