ウミガメの教科書(上級編)
摂餌
世界の大洋に分布するウミガメは、餌の食い分けによって競争関係を回避しています。つまり、オサガメはクラゲ類、アカウミガメは貝(軟体動物)やヤドカリ(節足動物)などの底生動物、アオウミガメは海草や海藻、タイマイはサンゴ礁に生息するカイメン、ヒメウミガメは小さい底生動物をたべるようです。また、外洋を浮遊して暮らしている子ガメのうちは、アオウミガメも含めて、浮遊性の小さな動物を食べていると考えられていますが、なかなか詳しいことまではわかっていないのが実状です。日本の沿岸はアカウミガメ、アオウミガメ、そして南西諸島はタイマイのエサ場となっています。
アオウミガメのクチバシは、海草や海藻を噛み切れる
ように縁がノコギリ状になっている